[ニューヨーク株式市場] ダウ平均3%以上反発・・・国際原油価格は18年ぶりの安値に

  • ダウ3.19%↑・S&P500 3.35%↑・ナスダック3.62%↑

  • WTI 6.6%↓…取引中に一時1バレル当たり20ドルが割れたりも

[写真=ロイター・聯合ニュース]


30日(現地時間)、米ニューヨーク株式市場の主要3大指数が軒並み3%以上急騰した。市場はコロナ19(新型コロナウィルス感染症)の拡散とともに各国が打ち出している刺激策の効果に期待をかけた。

この日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でダウ平均は前場より690.70ポイント(3.19%)上げた2万2327.48で取引を終えた。S&P500指数は85.18ポイント(3.35%)高の2626.65で、ナスダック指数は271.77ポイント(3.62%)急騰した7774.15でそれぞれ取引を終えた。

市場はコロナ19の拡散と各国の対応状況に神経をとがらせる。ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、30日現在、全世界のコロナ19感染者は77万人を超えた。米国でも感染者が15万人を突破した。

ドナルド・トランプ米大統領が早急に経済を正常化する代わりに、「社会的距離置き」を4月末まで延長することにしたというニュースは、市場の不安を多少緩和させた。

各国政府と中央銀行が超大型刺激策を相次いで出している点も投資家心理も好転している要因だ。スティーブン・ムニューシン米財務長官は、必要であれば追加の刺激策も可能だという見解を明らかにした。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)がコロナ19の実験用ワクチンの臨床試験を9月に開始すると明らかにしたのも、市場に好材料として作用した。J&Jの株価はこの日だけで8%急騰した。

ただ、コロナ19事態が長期化し、経済に及ぼす影響についての懸念は高い状況だ。ジャネット・イエレン前連邦準備制度(Fed・FRB)議長は、米国の経済成長率が-20%よりも低くなる可能性があると警告した。

経済指標も記録的な水準で崩れている。ダラス連邦準備銀行が発表した管轄地域の3月企業活動指数は-70で、集計開始以来、最低となった。直前月には1.2を記録した。

格付け会社が格付けを続々と下げているのも危険要因だ。ピッチはこの日、英国の国家信用格付けを「AA」から「AA-」に降格した。格付け見通しは「否定的」で維持し、追加降格の可能性を残した。信用格付けが下がると、資金市場が再び不安になる危険がある。

ただ、この日、英国をはじめとする欧州の主要株式市場も軒並み上昇を示した。汎欧州指数のユーロStoxx50指数は1.35%上昇し、2765.62で取引を終えた。

英国FTSE100指数が0.91%上昇した5560.53で、フランスCAC40指数が0.62%上昇した4378.51で取引を終えた。ドイツのDAX指数は1.90%急騰した9815.97を記録した。

国際原油価格は急落を続け、18年ぶりの安地を記録した。国際原油価格はコロナ19による需要急減とサウジアラビアとロシアの値下げ戦争に直撃を受けている。

この日、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で5月引き渡し分のウエスト・テキサス・インターミディエト(WTI)は、前日比1バレル当たり6.6%(1.42ドル)暴落した20.09ドルで取引を終えた。2002年2月以来、最も低い。取引中には20ドルが割れたりもした。

ロンドンICE先物取引所の5月物ブレント原油は1バレル当たり9.19%(2.29ドル)安の22.64ドルを示した。これも18年ぶりの最低水準だ。

金価格は2日連続下落した。ニューヨーク商品取引所で6月引き渡し分の金は1オンス当たり0.7%(10.90ドル)安の1643.20ドルを記録した。
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