現代・起亜自動車の工場再稼働・・・船舶・航空で部品需給

  • - 海運・航空運送に「ワイヤーハーネス」を迎える

  • -一部の物量は供給されたが、安心するには早い・・・"業界、推移を見守る"

[写真=聯合ニュース(作業が中断された現代自動車の工場]


新型コロナウイルス感染症の影響で立ち止まった現代・起亜自動車の工場が再稼働に入る。国内(韓国)輸入品の87%を占める中国産「ワイヤーハーネス」を船舶や航空便を通じて緊急空輸しながら足元の火は消した。

ただ、まだ安心するのは早いというのが業界の反応だ。現地工場の人材と需給能力に限界があり、今後、追加の発病者が出るなどの変数が多いため、完全な正常化までは時間がかかるとみている。現地の企業は、工場に熱感知カメラを設置し、マスクと手消毒剤を供給するなど、追加の変数を防ぐための防疫システムの構築に取り組んでいる。

10日、業界によると、部品メーカーのティー・エイチ・エヌ(THN)はこの日午前、中国青島で生産したワイヤーハーネスの第1次物量を仁川港を通じて供給した。続いて午前11時は更新量が青島から平沢(ピョンテク)港に入庫された。航空でも緊急に物量を運んでいる。この日、中国の威海空港から出発したTHN生産部品は、昼12時30分に仁川空港に到着した。青島空港で載せた更新物量も午後7時に仁川空港に入った。

先立って現代・起亜車は産業部、外交部と協力してワイヤハーネスの生産拠点である山東省に一部工場の生産再開の承認を要請する公文書を送り、中国当局者たちに会って説得した。おかげで、中国政府が工場の稼動を許容し、十分な量ではないが部品の供給を受けるようになり、ひとまず息抜きができたのだ。

政府も部品が韓国に到着する次第、関税庁の迅速通関サポートを通じて当日通関を終える一方、直ちに蔚山(ウルサン)など完成車メーカーに配送されるようにする計画だ。

現代・起亜車は11日からGV80とパリセードを生産する現代車蔚山第2工場とKシリーズなどを作る起亜車の華城(ファソン)工場2カ所を先に稼働する計画だ。待機物量が集中したモデルから順次生産を始め、需給調整に乗り出す。

これにより、GV80をはじめパリセード、グレンジャーなど顧客の注文が押し寄せている車両も続々と出庫される見込みだ。現代起亜車は、労使が協議して今回の生産支障物量を特別延長勤労などで挽回する方案も議論するとみられる。

業界では、一部の部品供給で足元の火は消したものの、今回の事態をきっかけに供給網の多角化への悩みが必要だと見ている。現代・起亜自動車など投資余力のある完成車メーカーの場合、ワイヤーハーネスの供給網を中国だけに依存せず、東南アジアなどまで拡大しなければならないということだ。ある自動車業界の関係者は「とりあえず部品の供給は受けたが、今後の変数が多いため、供給網の推移を見守らなければならない」とし、「人気モデルの場合は出庫が遅れ、金銭的な被害も避けられないだろう」と述べた。
 
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