中国の経済が米中貿易戦争と小売販売鈍化などで悪化の一途をたどっているなか、伴侶動物産業の規模は大きくなっている。
5日(現地時間)、ブルームバーグは中国の伴侶犬の同好会のソーシャル・ネットワーキング・サービスの狗民網を引用して、今年の都市居住の中国人の伴侶動物の支出が220億元(計3兆7210億ウォン)で、昨年より19 %急増すると報道した。
中国の伴侶犬と伴侶猫は昨年1億8800万匹で、米国を抜いて世界最大を記録しており、来る2024年には2億4800万匹へと、米国の1億7200万匹を大差で追い抜く見込みだ。
これは中国が犬を食用として飼育するという西洋の固定観念を破ることだ。
ブルームバーグは、中国の伴侶動物市場が大きくなる理由が、少子化と密接な関係があると予想した。実際に昨年、中国の新生児出生は1500万人で、60年ぶりに最も低い数値を示した。
また、伴侶動物を育てることが俗物的なものと考え、1980年代まで禁止していた社会主義の中国の政策が変わったことも原因として挙げられる。
狗民網によると、今年の中国都市部で伴侶犬と伴侶猫を飼っている人の半分は1990年代生まれであり、伴侶動物と一緒に暮らしている人の88%は女性だった。半分以上の伴侶動物の所有者は独身だった。
しかし、中国人のこのような伴侶動物の愛は副作用も生んでいるとブルームバーグが伝えた。無許可農場で伴侶犬の過度な出産を誘導し、健康に害しているという。
それだけでなく、伴侶動物の飼料メーカーが高級製品を作るため、より多くの肉を入れた飼料を生産している‘ことも指摘した。
ロサンゼルスのカリフォルニア大学(UCLA)の Gregory Okin教授は2017年の論文を通じて、米国で肉を食べる犬と猫が気候変化に悪影響を与えるとし、全体の環境被害の3割を占めたと主張した。
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