「国会の人事聴聞会」シーズン開幕・・・与野党激突へ

  • 対政府質問に続き、人事聴聞会シーズン・・・与野党の攻防が続く模様

  • 自由韓国党の集中砲火は覚悟・・・長官候補の不動産、論文、贈与などについて論議

[写真=聯合ニュース(25日午前、チェ・ジョンホ国土交通部長官候補者が人事聴聞会で質問に答えている)]


文在寅(ムン・ジェイン)政府の長官候補者7人の人事聴聞会が今週から開始された。

鋭い検証で文在寅政府を非難しようとする野党と、鉄壁防御で政治攻勢を遮断するという与党が大激突するスーパーウィークになる見通しだ。

25日、最も先に聴聞会の検証台にあがった人物は、チェ・ジョンホ国土交通部長官候補者だった。

チェ候補は、文政府の最大アキレス腱である不動産問題の救援投手として登板しなければならないが、本人が不動産投機疑惑に立っていた。

チェ候補の不動産投機疑惑は、贈与論議から提起された。チェ候補者は、自分が実際に居住している京畿道(キョンギド)城南市(ソンナムシ)盆唐区(ブンダング)亭子洞(チョンジャドン)のアパート(マンション)を、候補者指名直前に長女夫婦に贈与し、二日後に長女夫婦と賃貸借契約を結んだ。2000年代初め、分譲権を買い取って所有することになったが、一度も居住しないまま、いわゆるギャップ投資(複数の不動産を購入して差額を狙った投資)をしたことが分かった蚕室(チャムシル)アパート、次官を務めた時の 世宗(セジョン)市のペントハウス分譲についての説明に国民の関心が集中した。

自由韓国党は議員総会で、チェ候補者の多住宅所有を指摘しながら「財テクの達人」と皮肉った。さらに、チェ候補は論文盗作疑惑も受けており、多くの攻勢に苦しんだ。

続いて26日には △キム・ヨンチョル統一部長官候補者(外交統一委員会)△パク・ヤンウ文化体育観光部長官候補者(文化体育観光委員会) △ムン・ソンヒョク海洋水産部長官候補者(農林畜産食品海洋水産委員会)の聴聞会が予定されている。

この日の聴聞会では、キム・ヨンチョル統一部長官候補が標的になるものと予想される。キム候補者は、かつてSNSによる表現の水位が多少激しく、様々な議論を巻き起こしたことがある。これに対してキム候補者は現在、SNSを閉鎖している。また、西海(ソヘ)の北朝鮮軍との交戦を言及する単語が一部政治的な偏りがあると指摘され、自由韓国党が強く抗議している。

ナ・ギョンウォン自由韓国党院内代表は「(キム候補者が)統一部長官になっては絶対だめだ」と反対の声を出したこともある。さらに、キム候補者の妻の妹の不動産借名取り引きの疑惑もあり、野党からの「集中砲火」を覚悟しなかればならない。

キム候補者は最近、北朝鮮側の開城南北共同連絡事務所の撤収について「長官に就任すれば、まず共同連絡事務所を早期に正常化することで、南北間の信頼構築と持続可能な南北関係を定着させるために努力する」と明らかにした。

最終日の27日には △チン・ヨン行政安全部長官候補者(行政安全委員会) △チョ・ドンホ科学技術情報通信部長官候補者(科学技術情報通信委員会) △パク・ヨンソン中小ベンチャー企業部長官候補者(産業通商資源中小ベンチャー企業委員会)聴聞会が開かれる。

チン候補者は、龍山(ヨンサン)再開発の投資疑惑を、チョ候補者は多住宅不動産と息子の贈与税漏れと二重国籍など論難が残っている。また、チョ候補者は、子どものインターン特恵と不動産投機、兵役特例などが取り上げられる見通しだ。特にチョ候補者は、資料提出に関して非協力的な態度で一貫し、野党議員からの激しい攻撃が予想される。



 
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