[グローバル企業] パク・ヨンソクPaxGenBio代表・・・"体外診断分野において世界をリードするグロバール企業になるのが夢"

[写真・記事=亜洲経済 キム・ジュングン記者 (診断用キット製品を説明しているパク・ヨンソクPaxGenBio代表)]


このような会社を「強小企業」と呼ばないとどんな会社を強小企業と呼ぶことができるだろうか。2015年5月、京畿大学の創業保育センターで設立された(株)パックスジーンバイオ(PaxGenBio)を意味する言葉だ。創業して3年しか経ってないが、「巨人」という感じを与える。

パックスジーンバイオは尿や喀痰(痰)など、体内で簡単に採取できる可検物を利用して病気を診断する体外診断融合技術開発会社だ。この技術を用いた分子(遺伝子)診断製品を生産する。代表的な分野は子宮頸がん(子宮頸部癌)診断、結核の診断のようなウィルスとバクテリアはもちろん、がん診断など様々な疾病診断にも使用できる。消費者は一般個人ではない。中大型病院や保健所などだ。

この会社が保有している技術はMPCR-ULFA (multiplex polymerase chain reaction-universal lateral flow assay)という核心技術である。直訳すると「多重遺伝子増幅汎用迅速診断法」と呼ばれる。パックスジーンバイオが持っている5件の特許は全て固有技術であり独自の核心技術だ。この技術で代表的な技術競争国家の海外特許も4件(米国、中国、インド、欧州)特許出願中だ。

MPCR-ULFAは分子診断技術をもとに免疫診断方法を融合した技術で、複数の疾病を同時に診断することができる。また、この技術を利用した分子診断の製品は、一般PCR(遺伝子増幅)装備と生産原価が安い試薬を使用して簡便かつ正確に診断できる。こうした強みによって市場で無限な潜在力が期待される。

汎用迅速診断技術を使用することで、分子診断において世界をリードしているロシュ(Roche)に比べると3分の1の価格、国内シージーン(SEEGENE)に比べると2分の1の価格で試薬の供給が可能だ。使用装備は10分の1以下の価格である。

最近、京畿(キョンギ)大学の創業保育センターで会ったパク・ヨンソクPaxGenBio代表は、"弊社の最大の強みは独自の核心技術を確保しているという点だ"とし、"新技術と競争力のある製品を土台に、体外診断分野において世界最強のグローバル企業になることが会社のビジョンである"と話した。

パックスジーンバイオがこれまで2年間、15億ウォンの予算を投入して開発した「多重遺伝子増幅汎用迅速診断法」技術は、従来に使用される他社の「電気泳動法」に比べて診断結果の確認に必要な時間を12分の1に画期的に短縮させることができる。また、従来の電気泳動法で診断結果を調べるためには2時間程度所要されたが、この技術を利用すれば10分程度で診断結果を知ることができる。確認するのに特別な装備も必要ない。

卓越した技術は人の心を捉えるものだ。パックスジーンバイオが保有した固有技術MPCR-ULFAも例外ではない。突風はベトナムから始まった。昨年、ベトナムの輸出に成功して好評を受け、今年初めにはインドネシア、ポーランドと販売契約を結んだ。これからはタイとマレーシアなどの東南アジアと、ハンガリー、チェコ、トルコなど欧州に代理店を構築して本格的な攻略に乗り出す計画だ。

パックスジーンバイオ (PaxGenBio)は「平和(Peace)」を意味するPax、「生成(Generation)」を意味するGen、「バイオ技術会社」を意味するBioを合成した単語で、「人類のために平和を作り出すバイオ会社」という意味だ。経営哲学も「人類に健康と平和を与える企業」だ。

パク代表は1993年から今まで25年間、分子診断に関する研究や製品化に向けて努力してきた分子診断専門家だ。ソウル医科学研究所(SCL)で分子診断とヒトゲノム(human genome)部署長(1993~2001)、バイオコア診断事業本部長(2001~2004)、LG生命科学診断研究所長(分子・免疫診断チーム / 2004~2012)、パイオニア(Bioneer)診断事業本部長(2012~2013)、緑十字MS研究所長(分子・免疫診断チーム / 2013~2014)を務めた。

"バイオ技術は人の頭と手で粘り強く研究して作らなければならない技術です。職員の退社率が低くなければなりません。退社率が低いためには、幸せでなければなりません。人こそ、最も重要な資産です。人を大切にして、疎通する文化が作られれば、売上は自然について来ます。"

人の和と創意、この二つの言葉が好きというパク代表は、4年後である2022年をコスダック (KOSDAQ)登録の目標期限と考えている。彼は、"蓄積された技術と経験中心の強くて躍動的な組織、分野別専門家らとのネットワークを通じた有機的な協業もパックスジーンバイオの成長の原動力である"と強調した。

サムスンには「サムスンウエイ」、LGには「LGウェイ」があるなら、パックスジーンバイオにも「パックスジーンバイオウェイ」がある。人類の健康と平和に寄与し、2022年コスダック上場、人の和と協力の業務遂行、セルフリーダーシップ基盤の責任感と創意的な思考が骨子だ。

職員の心を推し量る代表になりたいという意味で自分を「代表社員」と称するパク代表。彼は会社を象徴するイメージで「キメラ」(chimera) を挙げた。キメラは二つ以上の遺伝的に異なる個体から由来する細胞、核、染色体あるいは遺伝子を含有した個体をいう。一言でいえば「融合技術志向会社」という意味だ。

 
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