
捜査完結に向けて遺体の引き渡しを拒否してきたマレーシア当局が結局、事件発生42日ぶりに金正男の遺体を火葬して遺骨を北朝鮮側に引き渡すことにした。
北朝鮮が27日、マレーシアから金正恩労働党総書記の異母兄弟の正男氏の遺骨を受け取ることに決め、死者の遺骨が故郷の平壌まで運ばれるかに関心が集まっている。
北朝鮮は先月13日、金正男氏殺害された直後、解剖もする前から遺体を自分たちに引き渡すようマレーシア当局に粘り強く要求してきた。当時、北朝鮮の執拗な遺体の引き渡し要求について金正男氏遺体を北朝鮮に持って葬儀を行おうとする目的よりは暗殺が自分たちの犯行という点を隠すための「証拠隠滅」意図が大きいという観測が提起されていた。
正男氏は金正日総書記の長男で生まれ、一時、有力な後継者として取り上げられたりしたが、2001年、偽造パスポートで日本に入国しようとして摘発された事件以降、権力舞台から引き降ろされてマカオと北京など海外で逃避生活を続けてきた。
金正恩政権後、自分と家族を助けてくれとお願いする内容の手紙まで送ったが、結局、正男氏は先月13日、マレーシアのクアラルンプール空港で北朝鮮の工作員と彼らに買収された東南アジアの女性たちの手に悲惨に殺害された。
ある北朝鮮消息筋は"一般住民たちは正男氏の存在についてほとんど知らないが、北朝鮮高位層は金正日委員長の側近出身をはじめ、正男氏の存在を知っている人たちが相当いる"、"彼らのうち、金正恩が腹違いの兄のために葬式をあげる可能性があると期待する人はほとんどいない"と伝えた。
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