ムーディーズ“韓国、台湾より国家信用格付けの高い理由ある”

[写真=企画財政部]


4日、ムーディーズは今月1日の報告書『韓国と台湾政府:比較分析-類似構造の制約要因、異なる政策対応』を使用して、韓国の国家信用等級が台湾よりも高い理由を明らかにした。

現在、ムーディーズは韓国の格付けを3番目に高い「Aa2」と評価した。台湾は「Aa3(安定)」である。

ムーディーズは、両国の良好な財政の健全性や優れたガバナンスに加え、対応可能な適正なレベルの地政学的リスクが結合された結果だと評価した。

一方、韓国は相対的に堅調なマクロ経済環境や財政健全性、制度的優位性などの多様な強みが信用格付けに反映され、国家信用格付けが台湾より1ランク高くなったと説明した。また、似たような経済環境で韓国がより効果的な景気浮揚策を繰り広げたと評価した。

ムーディーズは“韓国政府は、効果的財政支出と税制優遇など景気浮揚策を実施した企業の投資も台湾より相対的に大きい回復力を見せ、このような景気浮揚策と投資の回復が短期成長に寄与するだろう”と予想した。

続いて、韓国は造船・海運・石油化学・鉄鋼や建設など主要産業が課題に直面しているが、輸出商品の多角化や多様な貿易協定などが、経済に肯定的な要因として作用すると付け加えた。

韓国は、制度的健全性も台湾よりも進んだと評価された。ムーディーズは、経済政策の場合“台湾より韓国が政策実施の意志を相対的に見せた”とし、韓国政府が推進する公共機関の構造改革とこれによる債務削減努力を高く評価した。

しかし、台湾は景気浮揚のための財政・金融政策を活用に消極的な側面がうえに、経済・金融・文化部門など様々な分野で推進する改革政策の効果が不明であると評価された。

また、ムーディーズは両国が良好な財政の健全性を介して景気浮揚政策余力を創出していると評価した。その根拠として、ドルの国内総生産(GDP)比の負債比率が適正な水準で、大規模な国内投資家基盤があり、政府の借り入れ能力も優れている点を挙げた。

ただし、韓国と台湾の両方財政および借入と関連しては、厳格な上限が存在するという点で、今後の景気浮揚策を活用する際の制約として作用する可能性があると警告した。

ムーディーズは“北朝鮮の政権崩壊や朝鮮半島の戦争勃発の可能性は高くないが、このようなリスクが現実化した場合、韓国の信用格付けに影響がさらに大きくなる”と明らかにした。続いて“台湾は他の国々と経済的協力を推進する際、中国との政治的緊張関係が制約として作用する”と付け加えた。

さらに“韓国と台湾は、世界的な需要不振と中国の成長鈍化や人口の高齢化による長期的な成長鈍化と財政負担の増加という課題を迎えている”とし“これをどのようにうまく対処するかが、今後の評価を決定する重要な要因になる”と診断した。

(亜洲経済オンライン)

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