環境部は31日、飲料水水質基準及び検査等に関する規則を改正し、臭素酸塩を追加した水道水の水質基準を来年1月から一日処理能力5万トン以上の浄水場で適用する。
臭素酸塩(Bromate)は、浄水場でオゾンまたは次亜塩素酸ナトリウムで消毒したときに発生する可能性のある物質で、国際がん研究所(IARC)は潜在的発癌性物質(2B)に分類する。
今回の規則改正により、水道事業者は来年1月1日から一日の処理能力5万トン以上の浄水場で月1回以上臭素酸塩の水質を検査し、臭素酸塩水質基準である0.01mg / Lを遵守しなければならない。また、2018年1月1日から5トン未満のすべての浄水場でも臭素酸塩の検査を拡大しなければならない。
水質検査に臭素酸塩が追加される水道水の水質基準は、59項目から60項目に増えた。
環境部は、臭素酸塩水質基準の施行を控え、すべての浄水場で水質基準を遵守することができるよう、事前に臭素酸塩低減方案を用意するように指示し、厳格な管理監督を実施する計画である。
低減方策は、臭素酸塩の生成を抑制するための水素イオン濃度(pH)の管理や、アンモニア投入または適正な次亜塩素酸ナトリウムの使用などである。
今回の臭素酸塩の水質基準である0.01mg / Lは、専門家の諮問会議のなどを経て、世界保健機関(WHO)勧告値、アメリカ、ドイツ、フランスなどの主要先進国と同じレベルに設定された。
環境部が2012年から3年間、全国110の浄水場で臭素酸塩を検査した結果、平均0.0003mg / Lで、世界保健機関の勧告値に比べて低く国民の環境保健に先制的に対応するため、今回の水質基準を定めた。
国立環境科学院が臭素酸塩0.0003mg / Lの人体にも評価した結果、世界保健機関が勧告できるレベルの1/10レベルになった。世界保健機関が勧告するレベルと体重60kgの大人が70年の間、毎日2リットルの水を飲むとき、10万人に1人が癌を引き起こす可能性があるということになる。
キム・ジョンリュル環境部水道政策課長は“水道水の水質の監視を強化し、必要に応じて水質基準を追加で設定するなど、安全な水道水の生産に支障がないようにしたい”と述べた。
(亜洲経済オンライン)
亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。