都心の屋上にも湿地造成が可能に

ソウル松坡区の小学校の屋上に造成された人工湿地 [写真=韓国環境産業技術院提供]


組立型構造物を利用して都心の建物の屋上に人工湿地を簡単に作成し、生物多様性を効果的に維持することができる技術が登場した。韓国環境産業技術院は、人工湿地の端である水辺部分を組み立て型構造で構成し、ここであらかじめ栽培された湿地植物を植え、湿地内に多様な生物が生きることができるように、人工湿地造成技術を開発したと明らかにした。この技術は、水を通過させる透水性を持つ土木用繊維素材等で製作された箱状の構造物(植生プランター)に、人工土壌を詰めて様々な湿地植物を植えて人工湿地を造成する技術である。

今回開発された都市型人工湿地造成技術は、あらかじめ設定された構造物を利用しており、湿地を作るための工期は短く、簡便である。雑草除去と湿地植物の管理も容易である。土を積んで人工湿地を作る既存の技術は、エッジ土壌が浸食され、それによって湿地が陸地に変わる現象が起こり、時間の経過に応じて単一の植物のほとんどを占める優占種現象が発生する。しかし、今回開発された技術は、プレハブを利用して湿地を作るため、エッジ浸食現象を防止することができる。あらかじめ用意された構成物を利用するため、工事期間も短く、組成費用も少なくできる。

今回の人工湿地造成技術は、今年後半に環境にやさしい生態空間造成事業に適用される予定であり、この他にも様々な学校湿地造成事業、環境部の生態保全協力金事業、屋上緑化事業などに活用される計画である。特に学校湿地造成事業を通じて、都心地域の子供たちが湿地の生態系を接することができる機会を拡大するという点で、意味が大きいというのが韓国環境産業技術院の説明である。キム・ヨンジュ韓国環境産業技術院院長は「今回の都市型人工湿地造成技術は、緑地が不足している都心地域により多くの湿地を作成するために貢献することができるだろう」と述べた。

(亜洲経済オンライン)

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