JSR、「電子レンジ」で3次元樹脂成形

JSRは電子レンジの原理で特殊型を加熱し、樹脂を溶かして3次元成形する「アモルシスM」シリーズを投入した。原料に量産時の射出成形用樹脂をそのまま使える。試作に使う際、一般的な3次元プリンターや真空注型よりも量産モデルに近い特性が得られ、試作用簡易金型で射出成形するより費用が4分の1に低減。補修品など以前量産していたが今は少ロット生産となった製品向けの需要も取り込む。

全額出資子会社ディーメックが「M―150」を発売。成形品の最大寸法は15センチ×15センチ×5センチ。価格は約300万円で、年間50台の販売を目指す。2013年内に一辺長さがこの2倍程度に対応する中型機種も投入する考え。

マスターモデルから特殊シリコーンゴム型を製造。通常より微細化した樹脂ペレットを型に入れて真空引きしてから装置内でマイクロ波を照射。型が加熱され樹脂が融解する。型の製造期間は1日、費用は約10万円。成形時間は20―30分。

PEEKなど超耐熱樹脂の成形は難しいが、ABSやポリカーボネート、ポリアミド6、ポリプロピレン、アクリルなどの樹脂を成形できる。ガラス繊維強化樹脂(GFRP)も成形可能。ABS樹脂を使った試験では引っ張り強度や曲げ弾性率などが射出成形品に近い特性を示した。

(亜洲経済オンライン)
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