韓国、「脱北ルート」ラオスへのODA 倍増を推進

  • 韓国、「脱北ルート」ラオスへのODA 倍増を推進

韓国外交部が北朝鮮脱出住民(脱北者)を強制送還したラオスに対する政府開発援助(ODA)を大幅に拡大する方向で調整を進めていることが15日、分かった。

 外交部は来年のラオスへのODA予算として48億4900万ウォン(約4億3000万円)の編成を要請した。今年の予算20億4000万ウォンに比べ137.6%多い。教育や地形図製作事業が新規に編成され、小児科医療人材教育、上水道供給事業などが増額された。

 ラオスに対する韓国政府のODAは2009年に58億ウォン、2010年に61億ウォン、2011年に68億ウォンと増えてきたが、2012年は38億ウォン、今年は20億ウォンと減っていた。

 外交部は2015年まで、外国に対する無償援助のうち2.5%をラオスに支援する方針だ。ラオスへの援助国のうち、韓国の無償援助は3番目に多いとされる。

 ラオスでは5月、脱北者9人が北朝鮮に強制送還された。当時、韓国ではラオスへの援助の削減を求める声があったが、政府内では強制送還の再発を防止するためにも援助の拡大が必要との見方が優勢だった。外交部がODAの増額を推進している背景には、「脱北ルート」の一つとなっているラオスへの戦略的な判断があるようだ。

 外交部関係者は「ラオスとの協議などの問題で事業発掘が遅れ、援助が減っていたが、今回増額編成を要求した」と話している。 

(聯合ニュース)


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