
製鉄所は移転できない。商売がうまくいかないからといって看板を下ろして他の地域に移ることができる店舗ではない。巨額の資金を投じて土地を確保すれば、その場所で長期間鉄を生産し販売しなければならない。したがって、鉄鋼会社がどこに投資しているかを見れば、今後どの国で利益を上げようとしているかを推測できる。
最近、日本の鉄鋼会社がインドで生産施設を拡大している。JFEスチールと日本製鉄が代表的な企業である。両社は異なる企業であり、インドで提携している相手も異なる。JFEはインドの鉄鋼企業JSWスチールと、そして日本製鉄はオランダの鉄鋼企業アーセル・ミッタルと共に事業を展開している。
JFEスチールは、10月23日にJSWスチールと共同で運営するインドのオディシャ州サンバルプル製鉄所の年間粗鋼生産能力を450万トンから950万トンに引き上げると発表した。これは2倍以上の増加である。粗鋼とは、鉄鋼製品に加工する前の段階の鋼を指す。高炉や圧延設備などを新たに整備し、2030年に稼働する計画である。
投資の理由は需要予測にある。世界鉄鋼協会が今月発表した2026年の鉄鋼需要増加率の予測は、日本が0.9%、インドが7.9%である。来年の予測も、日本が1.7%、インドが8.0%である。日本も回復が見込まれるが、インドとはその速度が異なる。鉄を販売する企業にとっては、注文が急速に増加する市場により多くの資金と人材を投入したくなるのは当然である。
インドは増加率が高いだけではない。インドの2026年の鉄鋼需要予測は1億7240万トンであり、来年には1億8620万トンに増加すると予想されている。一年間で増加する需要は1380万トンに達する。まだ実績ではなく予測値であるが、鉄鋼会社がインドで事業を拡大しようとする背景を示している。

家を建てるには鉄筋が必要であり、鉄道を敷くにはレールが必要である。自動車や冷蔵庫にも鋼板が使われる。世界鉄鋼協会は、インドの需要を牽引する要因として、インフラ建設や民間不動産、製造業の成長を挙げている。建設現場や工場で鉄が求められているということである。一つの業種の好況だけを見て投資するのとは事情が異なる。
需要が増えれば、日本で生産して船で送る方法もある。現地生産施設を整備するには、はるかに大きな負担が伴う。工場を建設することだけでは終わらない。原料や電力、人材、輸送網を確保し、設備を安定的に稼働させる必要がある。その負担を抱えながら現地生産を増やすことは、インドの顧客の注文に近くで対応し、市場に長く根を下ろす戦略と見ることができる。
JFEがインド事業に付けた名前からもこの意図が明らかである。会社はサンバルプル製鉄所を日本国内の東・西日本製鉄所に次ぐ「第三の一貫製鉄所」と位置づけた。海外投資先を一つ確保するレベルを超え、自社の主要生産拠点とする意図がある。
一貫製鉄所は、鉄鉱石から鉄を抽出し、不純物を減らして鋼を作り、それを圧延する工程を一つの場所に備えた製鉄所である。鉄鋼材を持ち込み、切断したり表面を加工する工場よりも生産範囲が広い。JFEは昨年12月に合弁計画を発表し、出資額として1575億ルピー(約2700億円)を提示した。JSWと持ち株を半分ずつ持つ合弁事業への移行は今年3月に完了した。
競合企業である日本製鉄もアーセル・ミッタルと共に運営するAM/NSインディアを通じてインドに投資してきた。ハジラ製鉄所の年間粗鋼生産能力を約900万トンから1500万トンに増やす事業である。日本製鉄が2022年に発表した関連生産設備投資計画は約4100億ルピー(約7300億円)であった。
AM/NSインディアは、増設とともに港湾・電力関連施設の取得も推進している。製鉄所には原料を持ち込み、製品を出荷するための港が必要である。電力が安定的に供給されなければ、生産にも支障が出る。高炉や圧延設備に投資することと同様に、工場外のインフラを整備することも重要である。海外で直接鉄を作るということは、それだけ多くのことを管理しなければならない事業である。
ポスコもインドでの生産基盤を拡大している。すでにマハラシュトラ州で年間180万トン規模の冷延・亜鉛メッキ工場を運営している。鉄鋼材を薄く圧延したり、表面に亜鉛をコーティングして自動車などに使用する製品を加工する場所である。デリーやチェンナイなどには鉄鋼加工工場も持っている。
ポスコは今年4月にインドのJSWスチールと合弁投資契約を締結した。持ち株はそれぞれ50%である。オディシャ州に年間粗鋼生産能力600万トン規模の一貫製鉄所を建設する事業である。既存の冷延・亜鉛メッキ工場が鉄鋼材を加工する場所であるのに対し、新しい製鉄所は鉄鉱石から鉄を抽出する工程を備える計画である。既存工場は稼働中であり、新しい一貫製鉄所は建設推進事業であるという違いがある。
ポスコと日本のJFEスチールはそれぞれインドのJSWスチールと提携した。日本製鉄のパートナーはアーセル・ミッタルである。韓国と日本の企業がインドに生産拠点を確保する一方で、インド企業も彼らの技術と資金を活用して事業を拡大している。韓国・日本の鉄鋼会社の投資成果とともに、インド企業がどれだけ競争力を高めるかも注目される。

需要が増加するという予測だけでは投資の成功を保証することはできない。JFEの新設備の稼働目標は2030年である。工事を終え、安定的に生産を行った後に増加した量を販売しなければならない。複数の企業が生産能力を拡大すれば、顧客を確保するための競争も激化する可能性がある。需要予測の増加率と企業が実際に得る利益の間には長い時間がある。
製鉄所は注文が入った後に急いで建設できる工場ではない。土地を確保し、設備を整えるには長い時間がかかる。需要が増加するのを確認した後に動けば、すでに他の会社が顧客を獲得している可能性がある。日本の鉄鋼業者がインドに投資する背景にはこのような事情がある。今後販売する鉄鋼のために、今、製造拠点を整えるのである。
もちろん、インド市場が拡大するからといって、投資した企業すべてが利益を上げるわけではない。現地の鉄鋼企業も生産能力を増やしている。工場を建設している間に市場状況が変わる可能性があり、供給が需要を上回れば価格競争も激化する。日本企業がインドで確保すべきは工場の土地だけではない。その工場から生まれる鉄鋼を継続的に購入してくれる顧客である。
ポスコも同様の競争状況に置かれている。韓国と日本で競争していた鉄鋼企業がインドでは現地企業と提携して生産基盤を広げている。インドに進出したという事実だけで優位に立っているわけではない。自動車メーカーが求める品質を満たし、約束した時期に製品を供給し、その過程で利益を上げなければならない。海外に工場を建てることと、その地で事業を拡大することは別のことである。
日本の鉄鋼業界のインド進出は、韓国にとっても他人事ではない。日本企業が現地で顧客を増やせば、韓国企業が確保できる量にも影響を与える。韓国の鉄鋼業界が日本の投資規模や提携先に注目すべき理由である。日本の鉄鋼企業がインドに建設する工場は、今後数十年間にわたり鉄鋼を販売するための基盤となる。ポスコはインド市場の成長を歓迎するだけでなく、日本の鉄鋼企業の動向を注視し、対応することで勝算を高める必要がある。
* この記事はAIによって翻訳されました。
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