2026. 10. 24 (土)

未来はなかった…『イジンスク委員会』となった科学技術情報放送通信委員会

「今日は必ず地下鉄に乗らなければならない。」
放送メディア通信委員会(放米通委)の国政監査現場で出会った一人の放米通委職員の嘆きであった。彼の願いは叶わなかった。監査が長引く中、彼は結局タクシーに乗って帰宅することになった。遅い帰宅は国政監査の時期に公務員にとって珍しいことではない。問題は、その日何のために遅くまで国会に残っていたのかである。


今年の放米通委国政監査の主役は、放送でもメディアでも通信でもなかった。イジンスク国民の力議員であり、元放送通信委員長であった。


与野党は、この議員の監査参加が利益相反に該当するかどうかで対立した。共に民主党は、旧放送通信委員会が二人制で処理した案件を当事者が監査するのは不適切だとして排除を推進した。国民の力は、現職国会議員の監査権を制限するのは多数の横暴だと反発した。無記名投票と退場、抗議が続いた。


科学技術情報放送通信委員会(過放委)は長い間『放放委』という自嘲を聞いてきた。科学技術と情報通信よりも放送を巡る政治的攻防に多くの時間を費やすという意味である。今年はそれすら超えて『イジンスク委員会』となった。国政監査の場が一人の資格と過去の行動を争う舞台となる間、国民生活と産業に直結する課題は再び後回しにされた。


検討すべき問題は山積していた。グーグルとアップルの『アプリ内決済強制疑惑』はその代表例である。前身の放送通信委員会が2023年に課徴金の方針を明らかにした後も、最終処分まで数年が経過した。アプリマーケット事業者が開発者に特定の決済方法を強制し、外部決済を事実上不利にするという疑惑は、国内コンテンツ産業の収益に直結する。放米通委は今月中に結論を出すとしたが、なぜこれほど時間がかかったのか、制裁が実効性を持つのかなどは十分に検証されていない。


クーパンのいわゆる『誘拐広告』も同様である。利用者が広告をクリックしなかったにもかかわらず、クーパンのアプリやウェブページに移動し、元の画面に戻るのが難しくなる方式である。広告を経由してアクセスした後、24時間以内に商品を購入すると広告掲載者に手数料が戻る構造がこの行為を助長したとの指摘もある。提携企業の逸脱なのか、プラットフォームの管理責任まで問うべきかを検討する必要があるが、イジンスク委員会に隠れて十分に検証できなかった。


AIによる被害もあった。AIで制作したショートフォームドラマが急速に増加し、青少年が刺激的な内容や不適切な表現に無防備にさらされる懸念が高まっている。年齢別のアクセス制限や有害コンテンツ表示、推薦アルゴリズムの責任、未成年者保護対策まで点検すべき問題は一つや二つではない。


この他にも不法撮影物流通防止、プラットフォーム利用者保護など、国会が掘り下げるべき問題が積み重なっている。どれも国民が日常的に使用する携帯電話やアプリ、AI、コンテンツに関する問題である。政治的争いよりも劇的ではないが、重要性が低いわけではない。


もちろん、この議員の排除論争を扱わなければならないという意味ではない。国政監査の公正性と国会議員の監査権は軽視できない問題である。


しかし、必要な論争が国政監査全体を飲み込む政治的争いは異なる。排除の是非を巡って一日のかなりの部分を消耗した後、残りの課題に数分ずつ質疑するのは国政監査の責任を果たしたとは言えない。


国政監査は最も声の大きい政治家のための舞台ではない。行政が先送りにしてきた仕事を確認し、企業の違法可能性を検証し、制度の隙間を埋める場である。誰が勝ち、誰が負けたのかではなく、何が変わったのかを把握する場でなければならない。


タクシーに乗って帰宅した放米通委職員は、この日の国政監査をどう記憶するだろうか。与野党がイジンスクという名前を巡って一日中争った日として記憶されるのではないか。


過放委は『放放委』という汚名から抜け出せなかった。むしろ『イジンスク委員会』という名前を一つ増やした。その間に国民が待ち望んでいた課題はまたもや最後の列車を逃した。

ナソンヘ AI部記者
ナソンヘ AI部記者




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