2026. 10. 23 (金)

空飛ぶテスラ『ロードスター』登場、中国での反響

  • 中国のオンラインで技術格差への懸念と嘲笑の反応が交錯

  • 人民日報「美しいコンセプトショー」…商業化の可能性に疑問

空中浮遊するロードスターの写真 テスラ・AFP・聯合ニュース
空中浮遊する『ロードスター』 [写真=テスラ・聯合ニュース]

テスラが空飛ぶスポーツカーを発表したところ、中国の官営メディアは「美しいコンセプトショー」と評価した。技術的成果は認めつつも、実際の商業化の可能性には疑問を呈し、中国の電気自動車産業の競争力を強調した。

21日、中国共産党機関紙の人民日報は、テスラが最近公開した次世代スポーツカー『ロードスター』の飛行デモについて「日常的に運行できる自動車というより、美しいコンセプトショーに近い」と評価した。

テスラは15日、アメリカ・テキサス州のスペースX試験場で、宇宙企業スペースXの技術を取り入れたロードスターを公開した。この車両は高圧の空気を噴出する推進装置により、短時間で空中に浮かび上がり、回転した後に着地した。

このデモが公開されると、中国では自国の自動車産業がアメリカに遅れをとるのではないかという懸念と、単なる高く跳ぶ大型おもちゃに過ぎないという反応が交錯した。これに対し、人民日報は両極端な評価を警戒し、「新しいデモを見たからといって、中国の新エネルギー車産業が積み上げてきた成果を否定する必要はない」と自信を示した。

特にテスラのロードスターが実際の道路を走るまでには多くの課題があると指摘した。関連法規や安全認証、活用可能性などが依然として不確実であり、圧縮タンクを搭載した車両を消費者がどれだけ好むかも疑問であるという。

一方、中国の自動車業界は速度や充電、自動運転などの分野で既に技術的成果を確保していると強調した。代表的な例として、中国の電気自動車メーカーBYDの高性能モデル『ヤンワンU9エクストリーム』が時速496.22㎞を記録したことを挙げた。また、バッテリー会社CATLの第3世代超高速充電バッテリーが常温で6分で満充電になる性能を実現したことも紹介された。
 
イーロン・マスクの写真 ロイター・聯合ニュース
イーロン・マスク [写真=ロイター・聯合ニュース]

スマート運転分野では、ファーウェイやリオト(リシャング)の技術力、飛行自動車分野ではシャオペン(Xpeng)の分離型飛行自動車『陸上航空母艦』が挙げられた。シャオペンが開発した分離型飛行自動車『陸上航空母艦』は、今年4月時点で事前予約が7000台を超えた。

人民日報は、過去にテスラの中国上海工場が現地自動車メーカーの競争を促進するいわゆる『メギ効果』をもたらしたと評価した。しかし、今や中国の企業が電気自動車やスマート技術分野で競争力を持ち、市場の革新をリードする役割を果たしていると主張した。ただし、テスラの新技術を無条件に貶める態度も警戒すべきであるとした。中国の自動車産業が強国に飛躍するためには、他社の革新も認める開放的な姿勢が必要であるという。

中国の官営グローバルタイムズもテスラのロードスター公開に関するアメリカメディアの解釈に反論した。グローバルタイムズはアメリカのウォールストリートジャーナル(WSJ)の報道を引用し、テスラが中国企業との競争に遅れをとり、飛行自動車の開発に乗り出したという見方は適切ではないと主張した。

さらに、グローバルタイムズはWSJが中国自動車産業の成長を市場を「飲み込む」と表現したことについて、中国企業の競争力を過度に脅威として描写したと指摘した。



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