2026. 10. 22 (木)

非正規雇用867万人、過去最大…所得格差の警告が高まる

AIを活用して制作した画像 チャットGPT
AIを活用して制作した画像 [チャットGPT]

正規雇用と非正規雇用の賃金格差は過去最大の月194万ウォンに達した。非正規雇用者数とその割合も史上最高を記録した。特に60歳以上の高齢者が非正規雇用の増加を主導していることが懸念される。雇用指標上は仕事が増えているが、その実態を見れば低賃金・不安定な労働が拡大していることが分かる。雇用の量的成長に隠れた仕事の質の悪化と所得格差の実態を示す統計である。

国家データ庁が最近発表した『2026年8月経済活動人口調査 労働形態別追加調査』によると、非正規雇用者は867万1000人で、前年より10万3000人増加した。全体の賃金労働者の38.5%に達する。同期間に正規雇用者は1万人増加するにとどまった。新たに増加した賃金労働者11万3000人のうち、約91%が非正規雇用である。雇用の増加を単純に喜べない理由である。

賃金格差はさらに深刻である。正規雇用の月平均賃金は405万2000ウォンで、昨年より15万6000ウォン増加したが、非正規雇用は211万2000ウォンで、2万4000ウォンの増加にとどまった。正規雇用と非正規雇用の賃金差は昨年の180万8000ウォンから今年は194万ウォンに拡大した。もちろん、労働時間が短いパートタイム労働者や高齢者の割合が増加した影響もある。パートタイムを除いた非正規雇用の月平均賃金は309万8000ウォンで、格差は縮小する。しかし、労働市場内部の所得格差が拡大しているという警告を軽視することはできない。

特に注目すべきは高齢者の非正規雇用の増加である。60歳以上の非正規雇用者は318万人で、全体の36.7%を占めた。1年で増加した人数は13万5000人に達する。定年後も生計のために労働市場に残らざるを得ない高齢者が増えている現実を反映している。老後の所得保障制度が十分でない状況で、高齢者が選べる仕事が低賃金の短期・パートタイムに集中するなら、老後の貧困の悪循環は断ち切れない。高齢者の雇用率の上昇をそのまま老後の生活の安定と受け取るべきではない。

所得格差は単なる賃金差にとどまらない。正規雇用と非正規雇用の間には雇用の安定性だけでなく、退職金やボーナス、社会保険などにおいても少なからぬ差が存在する。実際、今回の調査で非正規雇用の国民年金加入率は36.5%、雇用保険加入率は54%にとどまった。退職金とボーナスの受給率もそれぞれ45.7%、39.2%に過ぎない。現在の所得格差が将来の年金や資産格差につながる可能性があることを意味する。

所得格差の拡大は我々の経済の成長基盤も弱体化させる。低所得層の購買力の低下は消費の縮小につながり、内需の不振は再び企業の投資や雇用余力を低下させる。安定した所得と雇用を確保した層とそうでない層の間で消費・貯蓄・資産形成能力もますます開くことは避けられない。

政府は今や雇用の数を増やすことに偏った政策から脱却すべきである。高齢者に対しては短期的な財政支援の雇用拡大にとどまらず、経験とスキルを活用できる質の高い雇用を増やす必要がある。職務中心の継続雇用と再就職支援を強化し、老後の所得保障制度も補完すべきである。

働く人が増えても、労働所得だけで安定した生活と老後を準備することが難しいなら、健全な雇用市場とは言えない。特に高齢化が急速に進行する我が社会において、低賃金の非正規雇用の増加を避けられない現象として片付けてはいけない。政府と政治は過去最大の賃金格差が送る警告を厳粛に受け止めるべきである。働いても貧困から抜け出せない労働市場では、所得格差も低成長の呪縛も克服できない。



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