東京近郊のある賃貸アパートに夕暮れが訪れる。2階に一人暮らしの30代の会社員は、今日も駅前の食堂で夕食をとって帰ってくる。下の階に住む80歳の女性は、夫を見送り、この場所に引っ越してきた。子どもたちの家に近づいたが、依然として一人暮らしである。隣の日本人・ベトナム人夫婦は昨年ここで初めて子どもを授かった。この建物で赤ちゃんの泣き声が聞こえる家は、その家だけである。
日本の国勢調査の結果を一つの建物に移すと、このような光景に近い。昨年の調査では、一人暮らしの男性は25~34歳、女性は75~84歳が最も多かった。1人世帯は全体の40%を占め、民間賃貸住宅に住む世帯は初めて30%を超えた。外国籍の幼児はベトナム国籍が最も多く、15歳未満の子どもは人口の10.9%で、過去最低を記録した。人口は5年間で317万人減少したが、世帯数は過去最多であった。
日本の総務省が先月29日に発表した2025年国勢調査の確定値によると、昨年10月1日現在の総人口(外国人を含む)は1億2297万2528人で、5年前より317万3571人減少し、過去最大の減少幅を記録した。東京を除くすべての都道府県で人口が減少した。一方、世帯数は2.7%増加し、5732万4619世帯で、比較可能な1970年以降で最も多く、世帯当たりの人数は2.10人で過去最少であった。国勢調査は5年ごとに外国人を含む日本国内のすべての居住者と世帯を調査するもので、韓国の人口住宅総調査に相当する。
今回の調査で顕著な変化は、子どもと高齢者の格差がさらに広がったことである。15歳未満の割合は10.9%で、5年前より1.1ポイント低下し、過去最低であった。主要7カ国(G7)や中国・韓国の中で、韓国(10.2%)に次いで低い。対照的に65歳以上は29.4%で、これらの国の中で最も高かった。75歳以上の人口割合も17.2%で、子どもの割合を上回り、沖縄を除く46都道府県で子どもより多かった。
朝日新聞によれば、75歳以上の人口が特に急速に増加しているのは、東京・名古屋・大阪などの大都市周辺である。過去に都心から移り住んだ若い世代が年を重ねた結果である。高齢人口の増加により、地方自治体の介護負担も増大している。東北学院大学の市川達樹教授は、「1947~1949年生まれの団塊世代が最近数年のうちに75歳を超えた。地方自治体の介護サービス支出が急増するのは、まさにこれからである」と述べた。このように団塊世代の高齢化により、介護需要と社会保障負担が増大する現象は、日本では「2025年問題」と呼ばれている。
大都市周辺の高齢化を加速させるのは、既存住民の老化だけではない。中央大学の中澤勝義教授は、住民基本台帳などを分析し、75歳以上が交通の便が良く、介護施設が整った大都市周辺に移住する傾向を確認した。都心より生活費が少なくて済み、子どもや孫に近いことが背景にある。子どもが介護のために親を呼び寄せる場合もあると彼は考えている。移住者は圧倒的に女性が多く、彼は夫と死別した後、一人で生活するのが難しくなった女性が多いと推測している。介護需要を予測するには、現在の住民の年齢構成だけでなく、高齢者の移動も考慮する必要があるという指摘がある。
高齢化とともに現れたもう一つの顕著な変化は、1人世帯の増加である。人口が減少しているにもかかわらず、世帯数が増加した主な理由である。1人世帯は5年間で12%増加し、約2369万世帯で、全体の41.4%を占め、初めて40%を超えた。この中で65歳以上は34.4%であった。一人暮らしの構成は性別と年齢によって異なった。男性は25~34歳(約238万人)、女性は75~84歳(約225万人)が最も多かった。
消費の傾向も異なる。日本経済新聞(ニッケイ)によれば、ニッセイ基礎研究所の久賀直子首席研究員は、34歳以下の男性の1人世帯が他の層より外食費や交際費の割合が高いと説明した。また、家事を分担する家族がいない1人世帯が増えることで、「家事代行などのサービス消費需要は増加するだろう」と予測している。
住居形態も変化している。民間賃貸住宅に住む一般世帯の割合は30.9%で、5年前より1.2ポイント上昇し、比較可能な1970年以降で初めて30%を超えた。自家保有率は60.7%で0.7ポイント減少した。ニッケイは、住宅価格の上昇と1人世帯の増加を背景に挙げた。学生や若者が多い東京23区では、民間賃貸の割合が48.3%に達した。
外国人の増加も顕著である。外国人は5年前より39.8%増加し、約384万人で、総人口の3.1%を占め、人数と割合ともに過去最高を記録した。国籍別では、中国(約92万人)が最も多く、ベトナム(約61万人)が「韓国・朝鮮」を上回った。「韓国・朝鮮」は韓国国籍者と朝鮮籍保有者を合算した日本の統計上の区分であり、朝鮮籍は北朝鮮国籍を意味するものではない。ミャンマー(5.7倍)やインドネシア(4倍)などの東南アジア国籍者が5年間で急増しており、ほとんどが15~64歳の生産年齢層である。一方、「韓国・朝鮮」は8.3%減少し、約40万人となり、65歳以上の割合は30.6%で日本全体より高かった。
外国人家族も増加している。日本人と外国人で構成される夫婦は5.9%増加し、約41万組、夫婦とも外国人の場合は41.4%増加し、約38万組であった。これは1年間の婚姻件数ではなく、調査時点の夫婦数である。国籍別では、中国、韓国・朝鮮、フィリピンが多い。
子どもたちの構成も変わっている。全体の子ども割合は過去最低であったが、外国国籍の15歳未満の子どもは5年前より34.2%増加し、約30万人であった。20~30代の外国人が多く、日本で出産するケースも増えているというのがニッケイの分析である。0~4歳の外国国籍幼児の中では、ベトナムが約2万7000人で最も多く、5年間で3.2倍に増加した。
一方、こうした変化に対して社会保障制度が追いついていないとの指摘もある。ニッケイは、日本の社会保障制度が男性が稼ぎ、配偶者と子どもを養う「標準世帯」を前提に作られていると指摘した。しかし、夫婦と子どもで構成される世帯の割合は1985年の40.0%から2025年には23.3%に減少した。15歳以上の中で配偶者がいる人は53.3%で、1920年の調査開始以来最も低く、未婚率は31.2%で1.6ポイント上昇した。民間企業の福利厚生も、家族がいる社員に比べて一人暮らしの社員への支援はまだ不足している。
日本国立社会保障・人口問題研究所は、2050年には1人世帯の割合が44.3%に達すると予測している。日本総合研究所の藤浪拓実首席研究員は、「今後も一人暮らしの高齢者が増え、社会保障費は増加し続けるだろう」と述べ、「家族が互いに扶養するという日本の伝統的な価値観がもはや通用しない時代になった」と指摘した。
* この記事はAIによって翻訳されました。
