2026. 07. 21 (火)

基本・原則・常識|再び火災に見舞われたクーパン物流センター、‘応急処置’では安全を守れない

19日午前、仁川西海区石南洞のクーパン物流センターで炎が上がっている。写真=聯合ニュース
19日午前、仁川西海区石南洞のクーパン物流センターで炎が上がっている。[写真=聯合ニュース]
忘れた頃に発生する。今度は仁川西海区石南洞に位置するクーパン物流センターである。巨大な建物の一部構造物が崩壊する危険性が指摘され、管轄自治体は住民避難命令を発令し、近隣の小学校や保育園も休業・休園に入る騒動が起きた。18日午前に発生した大規模火災は、20日現在まで3日間にわたり主火災の消火および残火整理作業が激しく続いている。

近隣住民は数日間、四方に広がる有毒ガスと黒煙に深刻な苦痛を受け、内部作業者や消防隊員は命がけの奮闘を強いられた。火災初期に現場作業者が迅速に避難したため、幸いにも直接的な人命被害は免れたが、今回の火災による膨大な物流の混乱と経済的損失を除いても、超大型物流施設の安全網が再び無惨に崩れ去ったことが、我々の社会に与える衝撃と虚脱感は言葉に尽くせない。

我々をさらに怒らせるのは、今回の事態が決して『予見されなかった不運』ではないという点である。わずか数年前の2021年6月、京畿道イチョンのクーパン徳坪物流センターの火災で消防士が悲惨にも殉職し、建物が全壊するという惨事を経験した。当時、クーパンと政府は「徹底した安全管理」と「革新的な再発防止策」を一斉に約束したが、わずか時間が経たないうちに同じような惨事が繰り返された。言葉だけの大口と形式的な点検が結局は空虚であることが天下に明らかになった。惨事から何の教訓も得られず、同じ過ちを繰り返すことは企業の安全感覚の欠如が生んだ予見された悲劇であり、明らかな人災である。

大規模事故が発生するたびに、我々の社会は常に似たようなパターンを繰り返してきた。初めは騒々しい現場調査と消防特別点検が続き、対策が次々と発表されるが、世論の関心が薄れると関連法案は国会の門を越えられず放置されることが多い。産業現場ではコスト削減と経営効率性という論理に押され、安全ガイドラインが形式的な手続きに堕してしまった。

消防設備の作動状況や初動対応の不備など、今回の火災で明らかになった疑念も、昨年のイチョンの惨事で指摘された問題点と全く変わらない。牛を失っても厩舎をきちんと修理しない『応急処置的な対策』と『雨宿り的な対応』が産業現場の大規模惨事を絶えず引き起こしているのである。

今こそ根本的な体質を変えなければならない。捜査当局は火災原因の究明はもちろん、消防施設の作動状況や普段の安全管理実態を一切の疑念もなく徹底的に捜査すべきである。安全基準違反や予算削減を理由に安全管理を後回しにした事実が発覚すれば、地位に関わらず法律が許す最大の厳罰を科すべきである。安全を軽視して得られる利益よりも、事故時に負担する社会的・経済的コストと責任がはるかに大きいことを確実に認識させなければ、現場の安全感覚は消え去ることはない。

グローバルな先端企業であっても、作業者の生命と安全を担保できなければ、それは砂上の楼閣に過ぎない。精緻な物流ネットワークよりも重要なのは、労働者と市民の命を守る堅固な安全網である。政府も一回限りの点検を超えて、サンドイッチパネル構造の改善や大規模物流施設に特化した消防基準の確立など、現場で実際に機能する高次の安全体制を即座に構築すべきである。

安全は絶対に妥協できない最高の価値であり、事後的な対策では貴重な生命と社会的資産を守ることはできない。今回の火災を麻痺した安全感覚を呼び覚ます最後の警鐘としなければならない。これ以上の悲劇的な繰り返しを防ぐために、政府と企業、我々の社会全体が決意を持って根本的な安全パラダイムの転換に取り組む時である。




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