![[写真=ポスコフューチャーエム]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/10/15/20251015145451317778.jpg)
ポスコグループの二次電池素材の系列会社であるポスコフューチャーエムが、グローバル完成車メーカーに4年間6700億ウォン分の陰極材を供給する契約を結んだ。 これは同社史上最大規模の長期注文だ。
今回の契約は米中新冷戦の戦線がバッテリーと核心鉱物にまで拡大し、米国など企業の脱中国需要が急速に大きくなると展望される中で行われ、グローバル顧客企業がポスコフューチャーエムの脱中国陰極材を対象にした「入道先買」が本格化しているという評価だ。
ポスコフューチャーエムは14日、グローバル完成車メーカーと6710億ウォン規模の天然黒鉛陰極材供給契約を締結したと公示した。 契約相手は経営上の秘密維持のため、相互合意によって公開しないことにした。
契約期間は2027年10月から2031年9月までの4年間だが、相互協議を通じて延長できるという条件がついた。 今回の契約の留保期間は2037年と明示された。 したがって、契約期間は基本4年に延長6年を加えて最長10年と推定される。 この場合、契約金額は10年間で計1兆7000億ウォン規模に増加することになる。
4年基本契約の物量基準でもポスコフューチャーエムが2011年に二次電池陰極材事業を始めてから最大規模の受注だ。
ポスコフューチャーエムは、LGエネルギーソリューション、SK on、サムスンSDIの韓国バッテリー3社に陰極材を供給している。 今年7月には日本のバッテリー会社とも供給契約を締結した。 業界では米中新冷戦の激化の中で、グローバル完成車メーカー各社のバッテリーやバッテリー素材の供給多角化政策がさらに重要になる中、今回の契約が行われたことに注目する。
世界的に二次電池陰極材市場は中国企業が掌握してきた。 SNEリサーチによると、昨年の出荷量基準で1~10位が全て中国企業だった。 合算市場占有率は80%を越えた。 非中国企業としてはポスコフューチャーエムが11位(1.3%)を記録して順位が最も高く、世界的に事実上唯一の脱中国代案の役割を果たしてきた。
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