![[写真=ポスコフューチャーエム]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/08/21/20250821140145236623.png)
ポスコフューチャーエムが電気自動車バッテリーの陽極材ラインナップをプレミアムからスタンダード・エントリー級まで拡大し、事業競争力の強化に乗り出した。
21日、ポスコフューチャーエムによると、会社はプレミアム電気自動車向けウルトラハイニッケル陽極材と大衆型電気自動車向け高電圧ミッドニッケル陽極材のパイロット開発を完了した。 これまでN8x(ニッケル含有量80%以上)基盤のハイニッケル陽極材を中心にプレミアム市場に供給してきたが、今回の開発で、多様な顧客の需要に対応できるフルラインナップを備えることになった。
ウルトラハイニッケル陽極材はニッケル含有量を95%以上に高め、エネルギー密度を極大化したプレミアム素材だ。 ポスコフューチャーエムは米国・欧州などの主要電気自動車市場だけでなく、都心航空交通(UAM)などの未来モビリティにも供給する計画だ。 エネルギー使用量の大きい人工知能(AI)基盤の自動運転拡大により、需要が大幅に増えるものと予想される。
ただ、ニッケルの割合が高いだけに、熱安定性と寿命低下の恐れがある。 これに対し、ポスコフューチャーエムは単結晶(single-crystal)素材と表面コーティング、工程改善を通じて構造安定性と原価競争力を確保した。
高電圧ミッドニッケル陽極材は、ニッケル含有量を60%前後に下げながらも、高電圧設計を通じてエネルギー密度の低下を補完した製品だ。 マンガンの割合を高め、団結浄化を適用して安全性を強化し、安価な炭酸リチウムと無空針前駆体を活用して価格競争力も確保した。
結局、ウルトラハイニッケルは走行距離と性能を極大化したプレミアム用、高電圧ミッドニッケルは価格競争力を前面に押し出した大衆用に市場を分けて攻略することになるわけだ。 業界は電気自動車の普及拡大と完成車メーカー各社のコスト削減の圧力が高まっている状況で、ポスコフューチャーエムのポートフォリオ拡大が意味のある動きになるものと見ている。
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