JTBCの西部地裁報道、「ニュース操作」疑惑···暴れた扇動者が自社の取材記者?

写真=JTBCニュースキャプチャー
[写真=JTBCニュースキャプチャー]

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の拘束令状発行に怒った一部の支持者がソウル西部地方裁判所に乱入し、ガラスを割るなど暴動を起こし逮捕された中、JTBCが庁舎内部の状況を詳しく伝えた報道内容が操作されたという疑惑が浮上した。

ファイナンストゥデイ(FN TODAY)は19日、JTBCの記者が尹大統領の支持者たちを扇動してソウル西部地裁で乱暴を働いた疑惑を提起した。

19日未明、尹大統領に対する西部地裁の車恩京(チャ・ウンギョン)部長判事(56・司法研修員30期)が拘束令状を発行すると、JTBCは「裁判官はどこだ!7階の執務室まで侵入…庁舎内の暴動に沿って入ったカメラ」というタイトルのニュースを通じてイ・ガヒョク記者がデモ隊と共に庁舎の状況をリアルに報じた。

JTBCは内部状況をスマートフォンで撮影したとし、ある男を密着取材した。特に彼が階段を上がって3階の出入り口の前での動きを集中的に撮影した。

映像の若い男性は消火器を持って3階のガラスドアを強く叩きつけ、ついにドアロックを叩き付けたりもした。

JTBCは、この男性がデモ隊(暴徒)という趣旨で報道したが、偶然にもこの男性はJTBCのイ某記者であるように見えたりもした。実際イ某記者は同じ時間帯に西部地裁現場関連JTBCの別の報道映像で、庁舎内の状況をレポートし、現場にいたことを自ら証明した。

市民たちはJTBCのイ某記者が消火器を持って庁舎3階のドアを壊した張本人だと主張しているが、事実ではないという。

ファイナンストゥデイは、もしJTBCのイ某記者が直接消火器でドアを壊し、この場面をまた別のJTBC記者が撮ったとすれば、これは操作報道に該当すると強調した。また同紙はJTBCの釈明を待っているとし、いつでも訂正報道と反論報道をする用意があるということを明らかにしたが、JTBC側は自社の記者ではないと立場を表明した。
 
写真=JTBCニュースキャプチャー
[写真=JTBCニュースキャプチャー]

ただ、この日、西部地裁の裏門一帯にいたユーチューバーと市民約100人余りが警察に逮捕された中で、JTBC取材陣も現場で警察に捕まったと明らかにした。しかし、JTBC取材陣は記者証を見せた後に釈放されたという市民の証言が出ていると伝えた。現場の状況を伝えに入ったのはJTBCと一般1人メディア(ユーチューバー・YouTuber)と同じであるため、もし警察が特定取材陣だけを解放したとすれば、警察の差別待遇が非常識だという議論が起きている。

実際、この日、暴動に参加しなかった登録者数80万人以上のあるユーチューバーは、周辺にいたという理由だけで警察に逮捕される場面がリアルタイムライブで中継された。このような警察の偏向的な逮捕に不満が殺到している。

議論はこれだけではない。JTBCは報道映像で、いわゆる左派ユーチューバーを「極右ユーチューバー」と虚偽報道したりもした。

極右ユーチューバーがデモ隊を扇動したという取材のコメントが出てくる途中に、あるユーチューバーが「押して押して」と叫ぶ映像を流したが、該当ユーチューバーは左派ユーチューバーであることが明らかになり、非難が殺到している。
 
写真=ユーチューブキャプチャー
[写真=ユーチューブキャプチャー]
一方、理解できない警察の行動についての提報も続いている。警察が市民を暴行し通りかかった市民のカメラを足で蹴るなど、非常識な警察の行動を目撃した人の証言が続いているのだ。

特に警察の中には所属と名札をつけないまま集会現場に投入される姿が続き、偽警察という疑惑も提起されている。

警察官職務執行法第10条によると、警察官は職務遂行時に相手の要求があれば本人の身分を証明しなければならず、そのために名札や身分証を提示しなければならない。
 
写真=ファイナンストゥデイ
[写真=ファイナンストゥデイ]

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