グローバル水素自動車市場1·2位の完成車メーカーであり、韓国と日本の代表企業の首長である現代自動車グループの鄭義宣(チョン·ウィソン)会長とトヨタ自動車グループの豊田章男会長が一堂に会した。 モータースポーツ文化をアジアに知らせるために手を握った2人は今回の出会いをきっかけに、水素など未来モビリティ分野でも協力を模索していくものと予想される。
李在鎔(イ·ジェヨン)サムスン電子会長や趙顕範(チョ·ヒョンボム)ハンコック&カンパニーグループなど、韓国の主要財界関係者も豊田章男会長と一緒に会った。 完成車業界とのパートナーシップ強化のため、会場を訪れたという。
鄭会長は27日、京畿道龍仁(キョンギド·ヨンイン)のスピードウェイで開かれた「現代 N x トヨタ·ガジュレーシング・フェスティバル」で、“(豊田会長は)インダストリーで最も尊敬する会長として多くのことを学ぼうとしている”とし、“運転を見ると、より多くの信頼ができ、すべてのことが上手だという確信を持つようになった”と述べた。
鄭会長は今年初め、日本で豊田会長からレース共同行事の提案を受けることになり、今回の行事を準備した。 両社の首長が公式に会合したのは今回が初めてだ。 この日、鄭義宣会長はアイオニック5 Nヘルメットをかぶり、豊田章男会長が走行するヤリスWRCに乗って入場した。 レーシング競技用のコールサインである「モリゾウ」という名前を持つほどモータースポーツを楽しむ豊田会長は、エバーランドスピードウェイで鄭会長を助手席に乗せて約5分間ドリフトの実力を披露した。
今回のイベントは今後、両社間のモータースポーツなどの協力の出発点になるものと期待を集めている。 現代自は、鄭会長の意志によって2014年シーズンからWRCに出場し、モータースポーツの経験を積んできており、これを基に、高性能車両用サスペンション、ブレーキングシステムなど、優秀な技術を開発してきた。 これを基盤に、高性能車の技術力を一気に世界的なレベルに引き上げ、RN24、Nビジョン74などの現代Nを誕生させた。 トヨタもモータースポーツレースでGRシリーズを通じて得た技術力を基に、トヨタの未来DNAを設計している。
両社の水素技術力はモータースポーツ分野でシナジーを引き出すことができるものと見られる。 実際、この日、トヨタは液体水素を燃料として使用するコンセプトカー「ORCルーキーGRカローラH2コンセプト」と「GRスープラ」、「GR86」などの高性能ラインナップを公開した。 現代自はバッテリーモーターと水素燃料電池を結合した水素ハイブリッドローリングラボ「N Vision 74」を披露した。
今回のイベントをきっかけに、両社を率いるリーダーらの水素自動車など、未来モビリティ同盟もさらに強化されるだろうという見方が出ている。 トヨタと現代自動車グループは、それぞれグローバル完成車業界で1位と3位を占めている。 今年上半期基準のグローバル販売台数はトヨタが516万台、現代自動車グループは362万台だ。 現代自は水素電池自動車のネッソと水素商用車のエクシエントを中心に水素モビリティの拡大を図り、グローバル水素自動車市場で1位を占めている。 トヨタも水素自動車のミライを代表モデルに水素自動車のラインナップを多様化し、シェア2位を記録している。
一方、李在鎔会長は、電装事業の拡大に力を入れているだけに、就任2周年の同日、豊田会長に会って未来の成長動力について話し合ったという。 サムスン電子は2016年、カーオーディオ分野で世界1位のハーマンを買収し、サムスン電子・デバイスソリューション(DS、半導体)、サムスン電機、サムスンディスプレイなど系列会社を通じた電装バリューチェーンの構築に注力している。
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