ポスコは27日、スマート核心技術の導入を通じて、全工程を貫くスマートファクトリー体制を構築していると明らかにした。
ポスコは、従来のCCTVインフラにAI映像認識技術を融合させ、作業者の手動モニタリング業務を自動化するスマート技術の開発に拍車をかけている。
製鉄所の特性上、原料移送のためのベルトコンベアが数千個設置されており、原料と機械摩擦によって火災発生の可能性が高い。これに対しポスコは、3原料工場に煙、火災などを学習した火災監視AIモニタリングシステムを適用した。
このシステムはリアルタイムで火災を監視し、異常兆候を発見した場合、担当者に該当映像と共に警報アラームを伝送する。4月にシステム開発が完了し、現在工場の運転室で活用されている。
2線材工場では圧延工程モニタリングシステムを開発し、操業中に発生しうる多様な異常状況をリアルタイムで感知している。
光陽製鉄所は工場内の台車移動区域で作業者と他の移動機器間の衝突など安全事故を防止するためにAIを活用した移動機器自動制御システム「Smart Fool Proof」を開発した。
同システムは、工場に設置されたCCTVにAI映像認識モデルを適用し、人の移動を自動的に感知して作業者が移動機器に接近する場合は危険状況だと判断し、移動機器に非常停止命令を下すことになる。
ポスコは業務生産性を高めるため、ロボットソリューションも開発している。代表的に4足歩行ロボットソリューションは、階段のような障害物に制約が少なく、作業者が直接行うハイリスク手作業の代わりになることができる。
ポスコは4足歩行ロボットを製鉄所内の高炉風口(高炉内に熱風を吹き込む通路)の設備点検に投入している。
ポスコの関係者は「事業場内のロボット投入後、遠隔で送風紙管の細密な熱画像と映像データを収集し、異常温度の有無をチェックできるようになった」として「このような正確なデータが高炉管制室に積もることになれば、今後AI基盤設備の異常予知にも重要な基盤になるだろう」と期待した。
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