韓国の生活物価が高止まりし、国内観光地よりは東南アジアや日本など相対的に物価が安い海外への旅行を希望する人が増えている。
国土交通部の航空統計によると、今年10月の国際線旅客数は659万3千人(出発+到着)で、コロナ禍以前の2019年10月(735万2千人)の90%水準を回復した。
特に日本路線の利用客は186万人で、2019年10月(104万7千人)より78%大きく増えた。
韓国人観光客が好んで訪れるベトナム路線の利用客は78万人に達し、コロナパンデミック以前と比べて91%、タイ(36万6千人)は84%の回復率を示した。
最近は円安が続き、日本を訪れる人も急増した。ウォン/円の為替レートは一時期100円=860ウォン台まで下がり、2008年のグローバル金融危機以降、最低水準を記録したためだ。
統計庁によると、先月の消費者物価指数は112.74(2020年=100)で、昨年同月より3.3%上昇し、4ヵ月連続で3%台の上昇を続けた。
実際、済州島の内国人(韓国人)訪問客が減った最大の理由としては済州島の高物価を最も多く挙げた。このように済州旅行不満足の理由で高物価にあると話す観光客が、2014年度の29%から昨年は53%と、およそ8年間で2倍近く増えた。済州島の物価も8年ぶりに2倍近く上昇し、済州地域の消費者物価指数は2020年8月以来3年ぶりに12%上昇した。
このように物価高が続き、韓国の国内観光地の相対的な競争力が落ちる中、あちこちで議論が起きているぼったくり料金を根絶しなければならないという声も出ている。
物価高に休暇シーズンのぼったくり料金まで重なって海外旅行を決心する人が増えているだけに、長期的な観点から観光客を迎えてほしいという指摘だ。
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