韓国観光公社によると、今年上半期の海外出国者は993万人、韓国を訪れた海外観光客は443万人となった。韓国政府が国際収支改善と内需経済活性化のために海外旅行よりは国内旅行を奨励している。
韓国の観光赤字は、2018年の70億ドル(約9兆2715億ウォン)の赤字以来、今年上半期の観光収支は46億ドル(約6兆927億ウォン)の赤字で最大値を記録した。外国人観光客1000万人を誘致するという今年の政府目標値も、上半期の水準では達成できない。
国内観光業界は今年2回目の繁忙期、秋夕(チュソク・旧盆)の連休を控え、国内地域の観光競争力強化に力を入れている。海外に向かう観光客が日増しに増える見通しが出ており、国内観光地はもちろん政府も神経を尖らせているのだ。
韓国人が国内観光地を先に訪問できるようにし、外国人観光客の旅路を切り開くという戦略だ。韓国政府は8月10月2日を臨時公休日に指定し「秋夕迎え2023大韓民国宿泊セールフェスタ」を共に予告した。秋夕を含めた下半期に国内宿泊費を3万ウォン割引するクーポンを60万枚配布する。さらに連休期間中、高速道路通行料と公共機関駐車場利用料金も免除される。旅行業界はホームページごとに国内主要観光商品を披露し、パッケージ旅行を好む既成世代の顧客を引き付けることにした。ヨギオッテとヤノルジャなど宿泊・観光プラットフォームも国内宿泊割引クーポンを提供し内需活性化を支援している。
漢陽(ハンヤン)大学観光学部のイ・フン教授は、「海外旅行客にも観光費支援を検討する必要がある」とし「パンデミックが終わり、これまで行けなかった海外旅行に関心が集まるのは自然な現象であり、国内旅行をする国内観光客ではなく外国人観光客に集中しなければならない」と主張した。彼は「宿泊費支援を外国人にすることもできる」とし「一度でも観光地で観光客が良い経験をすれば、SNSで経験を共有する時代であるだけに、観光地の上方平準化はすでに行われている」と助言した。さらに「観光地に国内観光客が70%、海外観光客が30%を理想的な比率と判断する」とい「ローカル観光を考えない外国人に良い観光地を安い価格で行けるように支援すれば十分需要が生まれる」と付け加えた。
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