先月、韓国の外貨預金規模が「円預金」を中心に2ヶ月連続で拡大した。
韓国銀行が24日に発表した「居住者外貨預金動向」によると、今年6月中に外国為替銀行の居住者外貨預金は1ヶ月前より30億4000万ドル増えた967億9000万ドルと集計された。居住者外貨預金とは、内国人(韓国人)と韓国企業、韓国の国内に6ヵ月以上居住した外国人、国内に進出した外国企業などが国内に保有している外貨預金をいう。
年明け1100億ドル(今年1月末基準)に迫っていた韓国の国内外貨預金の規模は、1月から4月まで4ヵ月連続で下落傾向を記録する 5月から再び増加している。ただ、その増加幅は直前の月(+54億ドル)より鈍化した。
通貨別の比重は、米ドル預金残高が計834億4000万ドルで、1ヵ月間で11億5000万ドル増加した。全体外貨預金で米ドルが占めた比重は83.6%水準にとどまり、1ヵ月前(85%)に比べて著しく減少した。ドルに続いて円預金が74億8000万ドルを記録し、全体外貨預金比重の7.5%を占めた。円預金の増加幅は12億3000万ドルで、ドル預金を上回っている。
ユーロ預金(60億9000万ドル)と人民元預金(16億ドル)はそれぞれ3億5000万ドルと3億2000万ドル増加した。韓国の全体外貨預金のうち、ユーロ預金の割合は6.1%、人民元預金の割合は1.2%を記録した。
韓銀関係者は「円預金は個人の余裕資金および証券会社の投資家預託金預置などで月基準で歴代最大幅に増加した」とし「ドル預金とユーロ預金もやはり企業の海外留保所得還流分および海外直接投資資金一時預置の影響などで増加した」と説明した。
外貨預金の主体としては企業預金が851億8000万ドルで、前月より25億1000万ドル増加した。個人の外貨預金残高も146億5000万ドルで、5億3000万ドルほど増えた。銀行別では、国内銀行に預けられた外貨預金残高が前月比12億ドル増えた881億9000万ドルと集計された。外銀支店の外貨預金残高も大幅に増加し、前月比18億4000万ドル増の116億4000ドルとなった。
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