斗山、「水素バス」事業に挑戦···未来成長動力に育成

[写真=斗山フューエルセル]


斗山グループが水素燃料電池事業に続き、今年は水素商用車の製作へと事業領域を拡大する。最近、水素経済への転換の動きにいち早く対処し、未来成長エンジンにするという戦略だ。

グローバル水素市場規模が2050年までに2兆ドルと予測されるなど水素経済への転換が急速に進み、斗山をはじめ韓国の有数企業も関連事業に50兆ウォン以上を投資するなど「水素経済」産業基盤構築に積極的に乗り出している。しかし、韓国内では水素生産技術が高度化されず、費用が高すぎるという短所を持っており、モビリティ開発などにとどまらず、生産技術の向上を通じたバランス感のある生態系造成が先行されなければならないという指摘も出ている。

16日、財界によると、斗山グループは昨年5月に設立された子会社「ハイエクシウムモーターズ(HyAxiom motors)」を通じて年内水素商用車の製作・販売事業を本格的に開始する。斗山は斗山フューエルセルが築いてきた水素燃料電池技術と斗山ボブキャットなど重装備子会社の力量を結集し、水素商用車市場を先取りするという腹案だ。

今後水素商用車部門の市場が拡大すると期待されているだけに、韓国政府は2040年までに水素充電所1200ヵ所、水素バス4万台、水素トラック3万台を普及し、国内の水素モビリティ市場を育成する計画だ。

斗山グループは2020年の流動性危機で、優良系列会社である斗山インフラコアなどを売却しながらも、斗山フューエルセルを売却せずに水素事業の可能性を残した。財界では今後、斗山がグループの命運をかけて水素事業を推進するだろうという観測が出ている。

斗山以外の韓国企業も水素経済に備え、関連事業を迅速に推進している。SK E&Sは今月初め、環境部の「企業水素通勤バス転換事業」に参加し、水素バスの燃料である液化水素を生産・供給することになった。SK E&Sは11月、仁川工場で年間最大3万トン(トン)規模の液化水素生産設備を完工する予定だ。

水素モビリティ部門の対応には現代自動車が目立つ。現代自動車は今年第1四半期に水素電気自動車2042台を販売し、グローバル市場で54.6%のシェアを記録した。現代自動車は2030年には韓国内で乗用車だけでなく商用車を含め年間50万台規模の水素電気自動車生産体制を構築する計画だ。

また、「水素バリューチェーン構築」を通じて今後水素自動車だけでなく船舶、汽車、都心航空システム(UAM)などすべての運送手段と発電システムまで適用できる次世代水素燃料電池ソリューションを開発するというのが現代自動車の目標だ。HD現代の系列会社現代オイルバンクも精油中心の事業構造から脱皮し、水素生産と貯蔵・運送で事業機会を模索している。HD韓国造船海洋も水素エコ推進船の技術開発に関心を持っている。

斗山の関係者は「現在、HyAxiom motorsなどと具体的な量産計画について議論している」とし「年内に事業を開始できるよう準備している」と述べた。
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