3月のICT輸出は32%↓···半導体の不振で9ヵ月連続下落

[写真=亜洲経済]


韓国の電子産業の輸出が最悪の危機状況に追い込まれている。輸出の代表品目だった半導体だけでなく、ディスプレイ、携帯電話など全分野で赤信号が灯った。韓国の最大輸出市場である中国への情報通信技術分野の輸出額はほぼ半分になった。

13日、産業通商資源部によると、3月の情報通信技術(ICT)輸出は157億8000万ドルで前年同月比32.2%減少した。グローバル景気鈍化と半導体業況不振の持続で、昨年7月から始まった輸出減少傾向が9ヵ月間続いている。

輸入は118億5000万ドルで、貿易収支は39億9000万ドルの黒字と暫定集計された。黒字規模は前年同月(103億9000万ドル)の半分水準に落ちた。業況悪化が続く場合、ICT貿易収支がさらに縮小する可能性もある。

品目別には、半導体、ディスプレイ、携帯電話、コンピュータ・周辺機器など事実上全品目輸出に赤信号が灯った。3月の半導体輸出額は87億3000万ドルで、前年同月比33.9%減少した。グローバル景気鈍化が続き、ICT機器の需要とメモリー単価の下落が影響を及ぼした。メモリー半導体の輸出額は45億7000万ドルで前年比44.3%、システム半導体は36億3000万ドルで18.4%減少した。

3月のディスプレイ輸出額は14億3000万ドルで、前年比41.4%減少した。韓国のLCD生産の縮小と前方産業の需要不振で有機発光ダイオード(OLED)輸出額は35.9%、液晶表示装置(LCD)は53.3%急減した。

携帯電話の輸出状況も変わらなかった。3月の携帯電話輸出額は8億3000万ドルで、前年比49.3%大幅に減少した。グローバル機器需要鈍化にともなう完成品輸出減少、主要生産業者の部品需要減少などが否定的な影響を及ぼした。携帯電話の完成品輸出額は2億6000万ドルで前年比66.4%、部分品輸出額は5億7000万ドルで前年比34.1%減少した。

地域別でも輸出減少傾向が目立った。対中輸出は63億3000万ドルで、前年比40.1%減少した。中国のリオープン(経済活動再開)効果が微々たるもので、需要減少が続いたためだ。種目別には半導体(-38.9%)、ディスプレイ(-56.8%)、携帯電話(-40.5%)、コンピューター・周辺機器(-66.5%)などの輸出が大幅に減った。

昨年最大の貿易黒字国に上がったベトナムも先月ICT関連輸出が28億ドルにとどまり、前年対比20.0%減少した。米国と欧州連合(EU)への半導体輸出も前年同月比それぞれ33.3%、30.2%減少した。
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