昨年、韓国の国税収入が1年前より50兆ウォン以上多く徴収され、400兆ウォンに迫った。予想より早い景気回復に企業実績などが改善され、歳入環境が良くなった影響だ。
しかし、国の借金は史上初めて1000兆ウォンを超えたと予想される。
企画財政部が16日に発表した「月間財政動向2月号」によると、昨年の年間国税収入は395兆9000億ウォンと集計された。
所得税は昨年、計128兆7000億ウォンが徴収された。譲渡所得税の減少にも総合所得税および勤労所得税を中心に前年対比14兆6000億ウォン増加した。
法人税は2021年の企業実績改善などにより33兆2000億ウォン増加した103兆6000億ウォンと集計された。
法人税は前年度の企業実績をもとに納付することになるが、昨年、コスピ12月決算法人の営業利益は106兆8000億ウォンとなり、2020年(67兆5000億ウォン)より58.2%増加した。
付加価値税は物価上昇および消費増加などで計81兆6000億ウォンが徴収された。
2022年の税外収入は地方自治体の国庫補助金返還など経常移転収入や政府出資収入増加などで昨年同期より3000億ウォン増加した30兆8000億ウォンと集計された。
2022年末基準の財政収支および国家債務確定値は基金決算を経て、4月初めの国家決算発表時に公開される予定だ。
国税収入が大幅に増えたものの、財政支出が急速に増加し、国の借金も過去最高水準を記録すると見られる。
政府は昨年の管理財政収支が110兆8000億ウォンの赤字、国家債務は1037兆7000億ウォン規模と見込んでいる。政府の予想通りなら、国の財政赤字幅は1年前よりさらに深まることになる。
年間管理財政収支は2019年から4年間、100兆ウォン前後の赤字を記録すると予想される。昨年11月末までの管理財政収支の赤字は98兆ウォン規模だ。
国家債務は初めて1000兆ウォンを超えることになる。 昨年(970兆7000億ウォン)と比べると、100兆ウォン以上増えた数値だ。国内総生産(GDP)対比国家債務比率は50%を突破したとみられる。
昨年11月末基準の中央政府債務は前月比7兆3000億ウォン増の1045兆5000億ウォンだった。政府は12月の国庫債償還などを考慮すれば、年末までに当初の計画水準で運用されると予想した。
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