在韓中国大使館が韓国人への短期ビザ発行を一時停止することにしたことに対し、 韓国外交部が「遺憾に思う」と明らかにした。
外交部のイム・スソク報道官は10日の定例会見で、「韓国政府の防疫強化措置は科学的で客観的な根拠に基づいて下した」とし、「この問題について今後も韓国政府の立場を改めて中国側に伝え、疎通し続けていく」と話した。
先立って在韓中国大使館は同日、SNS(ウィーチャット)の公式アカウントに「中国国内の指示によりきょうから在韓中国大使館と総領事館は訪問、商業貿易、観光、医療と一般個人事情を含む韓国国民の中国訪問短期ビザ発給を中断する」と掲示した。また「このような措置は韓国の対中差別的入国制限措置の取り消し状況によって調整する予定」だと伝えた。中国発入国者に対する韓国の防疫強化措置に対する報復性の性格であることを明確にしたのだ。
最近、韓国だけでなく世界各国は中国内の急激な新型コロナウイルス感染症の拡散傾向などを考慮し、中国発入国者に対する検疫強化措置を相次いで出している。韓国政府も2日から中国発韓国行きの短期ビザ発行と航空便追加増便を制限し、中国発入国者に対して入国前後のコロナ検査を義務付けた。
一方、共同通信によると、日本人旅行者に対する新規ビザ発行も停止されたという。
日本も韓国と同じく中国からの入国者に対する防疫措置を強化したことによる「報復性」措置と解釈される。日本政府は先月30日から中国本土から来る入国者に対して出国前72時間以内に新型コロナウイルス感染症陰性証明書の提出を義務付け、入国時にコロナ症検査を実施した。日本政府は7日、今月12日から中国本土だけでなく、マカオからの直行便で入国する人に対しても、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明の提出を求めるとともに、入国時にPCR検査などの検査を実施すると発表した。
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