半導体・電子など全般的に製造業不振が続く見通し・・・12月も「悪化」

[写真=聯合ニュース]


来月も韓国の内需・輸出ともに低迷している中、自動車と鉄鋼以外には全般的な業況が悪化するだろうという専門家の見通しが出た。特に半導体は需要不振と価格下落の影響などで製造業の中で最も大きな不振を経験すると予測された。

産業研究院(KIET)は20日 、今月7~11日、専門家164人を対象に226業種に対する「専門家サーベイ指数」(PSI)を調査した結果、12月の製造業展望PSIは77を記録したと明らかにした。これは11月(70)比7ポイント上昇した数値だ。

PSIは100(前月比変化なし)を基準に200に近いほど前月より業況が改善されたという意見が多いことを、逆に0に近づくほど業況が悪化したという意見が多いことを意味する。

11月の展望値が前月(91)比21ポイント下落したのに比べれば、12月の展望値は上昇転換したものだが、依然として100を下回るという点で否定的な展望に対する憂慮が大きい状況だ。

業況展望PSIは2020年半ばからずっと100を上回ったが、全世界的なエネルギー危機と景気低迷の憂慮が始まった昨年末から劣勢を見せている。

来月の内需(81)と輸出(79)の展望値は前月比それぞれ1ポイントと3ポイント下落した。生産(88)と投資(75)も4ポイントずつ下落した。

情報通信技術(ICT)部門の展望値は60で4ヵ月ぶりに最も低く、機械(93)と素材(85)部門もそれぞれ3ヵ月、7ヵ月連続で基準線(100)を下回った。

ただ、機械と素材部門は前月比17ポイント、15ポイント上昇し、それぞれ3ヵ月と2ヵ月ぶりに上昇に転じた。

細部業種別の来月のPSIは、自動車(106)部門が今月より22ポイント上昇し、基準を上回った。専門家らは、自動車供給対比需要優勢や半導体需給改善などを肯定的要因として指摘した。

鉄鋼(100)部門も27ポイント上昇し、基準を回復すると予想された。

一方、同期間、家電(60)と携帯電話(68)部門でそれぞれ20ポイントと12ポイント下落し、バイオ・ヘルス(70)部門も5ポイント下落した。

半導体は前月に比べて10ポイント上昇したものの、依然として低い水準を維持した。

今月の製造業業況PSIは77で、2ヵ月連続下落した。

業種別では機械(93)と情報通信技術(70)、素材(71)部門でいずれも基準を下回った。前月比基準で素材部門で数値が4ヵ月ぶりに下落したが、情報通信技術と機械部門は2ヵ月ぶりに上昇に転換した。

細部業種別では自動車(110)だけが唯一基準を上回った。半導体(26→27)は小幅反発したが、鉄鋼(91→45)は半分に減った。

専門家たちは半導体について「景気鈍化にともなう需要減少や供給超過と過剰在庫、価格下落傾向、半導体業者間競争深化」等が否定的に作用するという意見を産業研究院に提示した。
 
 
 
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