産業部、来年の電気料金引き上げを検討・・・韓電、第3四半期に「歴代級の赤字」

[写真=連合ニュース]


韓国政府が来年の電気料金引き上げ案の検討に入った。韓国電力が今年第3四半期「歴代級赤字」を出し電気料金引き上げが避けられないという判断を下したためだ。

産業通商資源部は13日 、政府は来年の電気料金の引き上げに重点を置いて議論を始めたと明らかにした。産業部の関係者は「グローバルエネルギー価格上昇傾向と韓電の赤字状況を考慮した時、来年の電気料金引き上げは避けられない」として「現在具体的な調整方案を用意中」と伝えた。

電気料金は基本料金と電力量料金(基準燃料費)、気候環境料金、燃料費調整料金で構成される。政府は現在、料金単価を構成する様々な項目の一つである基準燃料費から引き上げる案を検討している。基準燃料費は最近1年分の燃料価格を基に決定される。基準燃料費は昨年、キロワット時(kWh)当たり9.8ウォン引き上げることにし、今年4月と10月にそれぞれ4.9ウォンずつ引き上げた。

燃料費調整単価が上がる可能性もある。韓電が今年史上最悪の赤字を記録するだろうという見通しが出ているためだ。韓電は今年に入って4月と7月、10月まで3回にわたって電気料金を引き上げた。しかし電気を高く買って安く売る「逆マージン状況」が持続し赤字が天文学的に増えている。

韓電は今年第1~3四半期の韓電の累積赤字(21兆8342億ウォン)は、すでに昨年の年間赤字(5兆8542億ウォン)の3.7倍に達した。暖房需要が増える第4四半期には赤字幅がさらに拡大し、今年の累積赤字が30兆ウォンを上回る可能性もある。金融・証券街では韓電の第4四半期の営業損失額が8兆~9兆ウォン台に達するという見通しが出ている。

合わせて韓電が発電会社から電力を購入する価格である「SMP上限制」も政府が年内に試験導入する可能性が高い。産業部は5月、SMPが非正常的に上昇すれば一時的に価格上限を置く内容の電力取引価格上限に関する告示改正案を用意し行政予告し改正作業を推進している。しかし、民間発電業界がSMP上限制は民間発電事業者の収益を奪うものだと反発し、改正作業が遅れている雰囲気だ。

産業部の関係者は「SMPが高すぎて市場にショックを与える非常状況」とし「業界が憂慮する点を補完しSMP上限制を年内に試験導入する予定」と説明した。
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