SKエコプラントが2024年、23兆ウォン規模と成長が予想される超純水(UPW)事業に進出する。 超純水とは純度100%に近く不純物を極めて低い値に除去した高度に精製された水をいう。
SKエコプラントは18日、ハンステクニカルサービス(HTS)と超純水運営および事業開発協力のための業務協約(MOU)を結んだと19日、明らかにした。
ハンステクニカルサービスは超純水関連の独歩的な技術力を保有した専門企業だ。 1988年から半導体製造向け超純水システムの設計·調達·施工(EPC)はもちろん、運営、試運転、メンテナンスなどのサービスまで遂行する。
SKハイニックスなどグローバル半導体企業の超純水システムの設計と施工、メンテナンスなども担当している。 最近は主力事業である半導体製造向け超純水のほか、廃水リサイクル、スラッジ減量化などの技術開発も活発に続いている。
超純水は半導体、太陽光パネル、二次電池、液晶表示装置(LCD)などナノメートル単位の超微細加工および洗浄に主に使われる。 半導体工程に入る超純水は、総有機炭素量(TOC)の濃度が1ppb(10億分の1)以下だ。
先端産業の発展に伴い、超純粋の需要は持続的に増えている。 グローバル水事業調査機関のGWI(Global Water Intelligence)によると、2024年のグローバル超純水市場規模は約23兆ウォンで、2020年対比約14%成長する見通しだ。
半導体製造に必要な工業用水のうち、超純水が占める割合は約50%に達すると知られている。
両社は今回の協約を通じ、超純水を含む水処理事業に共同で参加し、各社が保有しているインフラとノウハウを活用した技術交流および専門人材育成などに力を合わせることにした。
現在、ハンステクニカルサービスの主要事業である超純水維持·管理(O&M)事業を皮切りに、水処理プラントEPC(設計·調達·施工)、産業廃水浄化およびリサイクルなど協業範囲を拡大し、今後、共同出資会社(JV)まで設立する計画だ。
SKエコプラントは、ハンステクニカルサービスとの協力を通じ、技術障壁の高い超純水事業進出の扉を開く方針だ。 新規事業開発および市場開拓、専門人材養成など超純水事業の成長を牽引し、長期的に半導体向け超純水技術の国産化にも貢献する計画だ。
SKエコプラントはこれまで築いてきた環境資産やネットワーク力量とハンステクニカルサービスの超純水技術力、事業インフラ間のシナジー創出も期待している。 また、超純水システムEPCおよびメンテナンス能力を確保することで、技術自立度を高めるのにも今回の協力が役立つものと見ている。
さらに、技術安保問題で新規参入が難しい半導体製造および素材分野への進出も期待される。 超純水の中でも最も純度の高い半導体製造向け超純水生産技術には多様な要素技術も含まれているだけに、今後、低純度工業用水生産事業まで幅広い拡張も可能になる見通しだ。
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