先月の輸入物価、前月比3.3%上昇・・・「ドル高の余波」

[写真=Gettyimagesbank]


先月、韓国の輸入物価が再び上昇転換した。国際原油価格の下落にもかかわらず「ドル高」基調の中で高空行進中のウォン・ドル為替レートの影響にともなうものと分析される。

14日、韓国銀行が発表した「2022年9月の輸出入物価指数」統計によると、9月の輸入物価指数(ウォン基準暫定値・2015年水準100)は154.38で、前月の8月(149.36)より3.3%上昇した。最近2ヵ月連続下落傾向が続いたが、再び上昇局面に転換したのだ。前年同月比ではなんと24.1%上昇し、19ヵ月連続上昇傾向を続けた。

品目別では天然ガス(鉱山品)の上昇率が13.7%となり、前月比で最も高い増加傾向を記録した。農林水産品の中では小麦価格が1ヵ月間で7.2%急騰し、トウモロコシ価格も4.2%上昇した。原材料は前月比3.4%上昇し、中間財も3.1%上昇率を示した。資本財(3.8%)と消費財(3.5%)も3%台の上昇率を記録した。

このような輸入物価上昇基調は9月に入って本格化したウォン・ドル為替レート上昇傾向に起因したものだ。実際、8月に1318ウォン台を記録したウォン・ドル平均為替レートは9月に1391.59ウォンを記録し、1ヶ月ぶりに5.5%上昇した。輸入物価は一般的に時差を置いて消費者物価に反映されるだけに、今回の輸入物価上昇にともなう物価上昇圧力も一層高まることになった。

一方、同期間の輸出物価指数(ウォン基準)も131.74を記録し、前月(127.64)比3.2%上昇した。輸出物価も輸入物価と同様に2ヵ月連続下落した後に上昇した。輸出物価を1年前と比べると、24%以上高い水準だ。輸出物価は化学製品とコンピューター・電子および光学機器などを中心に上昇した。
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