SKテレコム(SKT)が温室効果ガスの排出を減らし、炭素中立(Net Zero)を実現するため、エコ通信インフラ技術を集中育成すると27日、明らかにした。
SKTは今後、市場が要求するより速いデータ速度を充足するため、より高い帯域の周波数利用のための基地局装備の急激な増加が予想されるだけに、増えた電力使用量を相殺するための多様な努力を傾けてこそ炭素中立時代を開くことができると明らかにした。
このため、SKTは△シングルラン △AI基盤のネットワーク設計 △冷房·低電力設計など温室効果ガス直接削減など根源的な炭素中立実行方案を用意していく方針だ。
SKTはすでに2050年の炭素中立達成のため、多様なICT技術を活用した温室効果ガス削減を実践しているが、現在の炭素中立履行は再生エネルギー供給証明書や再生エネルギー購買契約を通じた調達が大きな比重を占めている。
反面、2050炭素中立委員会の「炭素中立シナリオ」では2050年、韓国の電力需要が2018年対比3倍以上増えると予想されており、通信分野でも5G移動通信の高度化と6G進化過程で運用する通信装備が増え、電力使用量が着実に増え、直接的なエコインフラ技術が切実だと予想される。
SKTは2019年、世界で初めて導入した3G·4G統合型装備であるシングルラン(Single RAN)を自社網に活用し、今年基準で、年3万トン余りの温室効果ガスを節減した。 また、老朽化した装備を交換し、新規構築地域のエネルギー効率を考慮した網設計方式を適用した。
地域別のデータ使用量を綿密に分析し、トラフィックに合う効率的な装備に調整し、ソウルボラメ社屋など160余りの社屋·局舎で太陽光発電設備を基盤とした基地局を運用し、エネルギー効率を高めた。
これと共に、SKTはAI基盤の知能型分析で、ネットワークトラフィック負荷を管理する管制技術や気温の低い冬季に外気流入方式で装備から発生する熱を冷やす方式を導入するなど、電気使用を減らす技術を積極的に活用している。
SKTは先端冷房ソリューション·低電力設計ソリューションも新たに適用する予定だ。 新規ソリューションを通じたSKT温室効果ガスの追加削減分は2030年までに最大7万トン余りに達するものと予想される。
SKTは温室効果ガスの排出を減らすため、国内外の装備製造および構築を担当する利害関係者と協業し、電力効率化等級指標を開発し、ネットワーク装備の消耗電力を下げる努力を主導している。
移動通信3社レベルでは、約20万局の共用化インフラ設備を運営し、通信インフラ構築に必要な構造物などを重複構築ことによる環境破壊を防いでいる。 地域社会との協業の観点では、環境省と地方自治体が指定した生態保護区域の侵犯を最小化できる網運用方式を高度化している。
SKTは自社の炭素排出削減活動のノウハウを集め、移動通信事業者の共感を形成するための「パワーセービング白書」を年内発刊し、大型山火事に備えて消防庁TVWS(TV有携帯帯域周波数)網を活用するなど公共機関との協力体系も強化するなど通信インフラを活用したESG努力を持続する計画だ。
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