対北朝鮮制裁に新型コロナ発の国境の封鎖まで・・・韓銀「北朝鮮GDP、年 2.4%マイナス成長」

[写真=聯合ニュース]


最近、5年間、北朝鮮経済が急速に悪化されているという調査結果が出た。 国際社会の対北朝鮮制裁が続いている中、コロナ19国境封鎖の波まで加わり、今後も北朝鮮のマイナス成長の流れがつながりそうな見込みだ。それによる北朝鮮住民の所得と消費と厚生水準の悪化も不可避なものと観測された。

5日、韓国銀行は「最近5年(2017~2021)の北朝鮮経済および今後の展望」を発表し、「この2017年以降2021年まで北朝鮮の実質国内総生産(GDP)は年間2.4%減少し、1990年代(-3.1%)の水準に悪くなっている」として「昨年、北朝鮮の対外貿易額も1955年以降最低という未曾有の水準に急減するなど、北朝鮮経済が国際社会から完全に孤立している」と明らかにした。

まず、南北間の取引を除いた北朝鮮の対外貿易は制裁で輸出が激減し、2016年65億ドルから2018~2019年中に30億ドルに急減し、2020~2021年中の国境封鎖が加わって、7~9億ドルへと一層縮小された。対外貿易が急減した中、韓国との取引を含めた貿易依存度から中国依存度はさらに高まった。2015~2021年中に70%だった北朝鮮の対中貿易依存度は2016~2021年中には93%に高まった。

韓銀は「旧ソ連が解体されて以来、北朝鮮の対外貿易は、中国、日本、韓国などと均一に維持された」としながらも「以後、日本の北朝鮮との国交断絶(2006年)、韓国が開城工業団地の閉鎖(2016.2月)以降、対中国依存度が90%を超えた」と説明した。

韓銀は対外貿易や成長と市場化の進展という両軸に成長した北朝鮮経済が対北朝鮮制裁と新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の悪材料から大きな打撃を受け、経済全般に悪影響を与えたと分析した。特に対北朝鮮制裁によって外貨収入源の遮断、資本財の輸入禁止は、北朝鮮の計画部門の関連産業の生産力を大きく後退させる一方、コロナの遮断に向けた国境封鎖は市場部門の景気を冷え込ませて北朝鮮民生経済の困難を加重させたものと把握された。また、物資不足で主要消費財価格が急騰し、北朝鮮住民の実質所得が一層悪化したという分析だ。

韓銀は、北朝鮮の国境封鎖後の制裁対象から除外された消費財と中間財の輸入まで急減し、関連産業の北朝鮮の国内生産がさらに減少したと発表した。特にコロナ19を遮断するために北朝鮮地域内の移動が制限され、一部市場が閉鎖されたり運営時間を短縮し、非公式市場を通じた経済活動が大きく萎縮されたと伝えた。

一方、主要国のドルの流れと違って、北朝鮮のウォン・ドル相場は先週2020年4四半期以降、半分近く落ちたと把握された。多少異例の北朝鮮内のドルレートが急落は国境封鎖による外貨の需要急減が多少非正常的に影響を及ぼしたというのが、韓国銀行の判断だ。

韓銀は今後も国際社会の対北朝鮮制裁が続く場合、北朝鮮の対外評判にも悪影響を及ぼし、人道的支援および対北朝鮮投資が萎縮すると見通した。韓銀は「現在の北朝鮮経済体制の特性から見て、北朝鮮の今後の潜在成長率は十分に見積もっても1~1.5%を大きく越えることは難しい」とし「利用資源の不足や資本老朽化の深化、低い技術水準などで実質的な成果を上げることは難しいだろう」と評価した。
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