“グローバル競争力を備えるため、既存の枠組みから脱した事業方式の根本的な変化が必要だ。"
ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)会長は14日、シグニエル釜山ホテルで開かれた「2022下半期VCM(Value Creation Meeting、旧社長団会議)」で、グローバル市場の急変にともなう危機対応のための中長期戦略と課題を議論し、このように強調した。
ロッテが社長団会議を釜山で開いたのは今回が初めてだ。 辛会長もこの席で、“釜山でVCMを進行したのは「2030世界博覧会」釜山誘致を応援する意味”とし、“参加者全員がエキスポ誘致のために応援し努力してほしい”とし、国家的行事に対するグループ次元の支援を指示した。
この日のVCMには辛会長をはじめ、ソン·ヨンドク、イ·ドンウロッテ持株代表理事、4事業群総括代表、各系列会社代表など80人余りが参加した。 同日午前10時から午後6時まで8時間ほど進められたVCMでは、今年下半期の事業群別の経営環境と戦略方向について議論した。
特に、辛会長は通常、一番前の座席で発表を傾聴したが、この日のVCMでは参加者が柔軟な雰囲気の中で、自由に意見を交わすことができるように後部座席に移して会議に参加した。
辛会長は出席したCEOらに、競争力のある会社へと生まれ変わるための根本的な変化を訴えた。 辛会長は“金利引き上げ、スタグフレーションなどで経済危機が続いている状況で、売上、営業利益などの実績改善に安住するならば、より大きな危機が到来するだろう”とし、絶えず変化しなければならないと要求した。
さらに、“資本市場で未来成長の可能性に対する肯定的な評価を受けている企業に対して綿密に検討しなければならない”とし、“良い会社は世界市場で競争できるグローバル競争力を持った会社”と述べた。
辛会長はグループで推進中の根本的な変化事例も紹介した。 食品事業群ではシナジー創出のためのロッテ製菓·ロッテフード合併事例を、流通事業群はライフスタイル·グロサーリーなどカテゴリー中心の事業構造転換を言及した。 化学事業群の場合、水素·電池素材など新事業を通じたスペシャルティ比重拡大、ホテル事業群は事業体質改善などに言及し、企業価値の向上に集中した変化を指示した。
革新のために必要なリーダーシップの徳目も強調した。 辛会長は“CEOの重要な徳目として、会社のビジョンと戦略を樹立し、これを実行すること”とし、“必要ならば、新しく定義してほしい。 新しいビジョンと戦略を遂行するために変化を導くリーダーシップが必要だ”と注文した。
最後に辛会長は“必ずしなければならないこと(Right thing)を悩み、適時(Right time)に実行しなければならない”とし、“一緒に力を合わせて危機を克服していこう”と社長団に要請し、VCMを終えた。
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