[写真=写真共同取材団]
法人税をはじめとする国税収入の好調にも関わらず、今年5月末基準で韓国の財政赤字が70兆ウォンを超えた。国家債務も1019兆ウォン相当に増えた。第2次補正予算の執行などで支出が増えたためだ。
14日、企画財政部が発表した「月間財政動向7月号」によると、今年1～5月の累計基準管理財政収支は71兆2000億ウォンの赤字を記録した。
管理財政収支は統合財政収支から国民年金など4大保障性基金を除いたもので、政府の実質的な財政状態を示す指標だ。
5月までの累計管理財政収支の赤字額は1年前より22兆7000億ウォン増えた。年末基準では110兆8000億ウォンに達する見通しだ。
企画財政部は「23兆ウォン規模の小商工人（自営業者）損失補填金をはじめとする2回目の補正予算事業支出集中などにともなう現象」とし、「年末までに2次補正予算当時に計画した範囲で赤字を管理する予定」と明らかにした。
同期間、統合財政収支の赤字は48兆9000億ウォンであり、1年前より28兆4000億ウォン増えた。
5月基準の総収入は293兆6000億ウォンとなり、1年前より32兆2000億ウォン増加した。このうち法人税と所得税を含めた国税収入は196兆6000億ウォンで34兆8000億ウォン増え、基金収入は資産運用収入が減った影響で4兆6000億ウォン減少した。総支出は342兆5000億ウォンで、昨年同期より60兆6000億ウォン増加した。
5月末基準の国家債務は1018兆8000億ウォンと集計された。月間財政動向の国家債務は中央政府債務だけを意味する。地方政府債務は年1回算出して発表する。
国家債務の赤字規模は4月末（1001兆ウォン）より17兆8000億ウォン増えた。昨年末と比べると、国債残高は78兆2000億ウォン、住宅債残高は1兆1000億ウォン、外国為替平衡基金債券（外平債）残高は4000億ウォンがそれぞれ増加した。
6月基準の赤字規模は国債の満期返済で多少減る見通しだ。企画財政部は「6月末の国家債務規模は国債満期償還などにともなう国債発行残額縮小で5月末より減少が予想される」と明らかにした。
政府は、年内に財政準則を作り、2027年までに国内総生産（GDP）対比国家債務比率を50%半ば台に維持し、来年の管理財政収支赤字比率を3%以内に減らす計画だ。
6月の国債発行規模は14兆6000億ウォン、競争入札基準で12兆1000億ウォンと集計された。1～6月の累積国債発行量は104兆5000億ウォンで、年間総発行限度の58.9%を記録した。
企画財政部は「インフレ（物価上昇）長期化憂慮と景気沈滞憂慮が複合的に作用しており、当分高い水準の市場変動性が維持されるだろう」と見通した。
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