米国連邦準備委員会(Fed)の「ビッグステップ」とウクライナ事態長期化の中で外国人投資家が先月、韓国の株式市場で5兆4000億ウォン以上の株式を売った。
12日、韓国銀行が発表した「2022年4月以降の国際金融・外国為替市場動向」によると、先月、国内株式市場で外国人投資家は42億6000万ドル(5兆4715億ウォン)相当の株式を売り越した。売り越し規模では昨年8月(44億5000万ドル)以来最大の水準だ。株式と債券を合わせた外国人の国内証券投資資金は先月37億8000万ドルの純流出を記録した。
外国人の株式投資資金は、1月(18億1000万ドル)まで買い越しの流れが続き、2月に入って18億6000万ドル売り越しに転じた。3月(39億3000万ドル)と4月(42億6000万ドル)にも売り越しは続いた。韓銀の関係者は「米連準の金融緊縮強化展望と共にロシア-ウクライナ事態長期化などで投資心理が萎縮し純流出幅が拡大した」と説明した。
債券市場では外国人投資家らが4億7000万ドルを買い越した。これは前月(5億4000万ドル)比7000万ドル減少したもので、2020年12月(1億7000万ドル売り越し)以後最も低い水準だ。韓銀側は「民間資金を中心に純流入が続いた」と伝えた。
4月末のウォン・ドル相場は1ドル=1255.9ウォン、今月10日基準で1ドル=1276.4ウォンを記録した。韓銀は「14日、国内の政策金利引き上げにも米連準の緊縮強化、中国の封鎖措置拡大にともなう景気鈍化、ウクライナ事態の不確実性持続憂慮、外国人国内株式配当金および売り資金両替需要などの影響で大幅上昇した」と評価した。
同期間の平均ドル・ウォン相場の前日比変動幅は5.1ウォン(変動率0.41%)で、前月(6.9ウォン)よりはやや下落した。
国家の信用危険度を示す外平債5年物CDSプレミアムは33bp(1bp=0.01)で、前月(30bp)に比べて上昇した。CDSは債権を発行した国や企業が不渡りを出した時に損失を補償する金融派生商品だ。CDSプレミアムが上がれば不渡りの危険が大きくなったことを意味する。
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