先月の対中輸出額、18カ月ぶりにマイナス成長・・・貿易収支は5分の1に急減

[写真=聯合ニュース]


中国の都市封鎖が長期化している中、対中国貿易依存度の高い韓国輸出品目の二極化現象が深刻化している。

産業通商資源部は8日、最近新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の拡散傾向で主要都市封鎖に乗り出した中国は、3月の輸入が1年7ヵ月ぶりにマイナスに転換した。

韓国への輸出も本格的に中国封鎖の影響を受けている。韓国の4月の輸出額は576億9000万ドルで、前年同期比12.6%増加した。このうち最も高い割合である22%を占める対中国輸出額は129億4000万ドルで、前年同月比3.4%減少した。

4月の対中国輸出額は18ヵ月ぶりに逆成長を記録し、この1年間で最低値を記録した。去る3月30億1000万ドルに達した対中国貿易収支は、4月には6億1000万ドル水準に止まり5分の1に急減した。

中国内の需要不振に見舞われている石油製品の輸出額は63.2%減少した。また、不動産業況の萎縮で建設機械の輸出が減少し、一般機械と鉄鋼の輸出額もそれぞれ24.4%、15.6%減少した。さらに、半導体輸出額は18.2%増にとどまり、鈍化傾向を示した。

中国依存度の高い韓国の化粧品輸出額も4月に前年同期比17.5%減の7億2200万ドルを記録した。同期間、ファッション衣類の輸出額も1.8%減少に転じ、2億1500万ドルとなった。

産業部関係者は「3月28日から上海封鎖令が始まり、該当地域生産・消費萎縮などの影響で大衆輸出は小幅減少した」として「半導体輸出は増加したが物流難と現地工場稼動中断などの余波でその他の品目が減少傾向を示した」と説明した。続けて「中国メーデー以後、コロナが拡散し都市封鎖が北京など主要地域に広がる憂慮が提起されている」とし、「中国経済や物流状況などを持続的に注視し、韓国輸出入に及ぼす影響などを点検する必要がある」と付け加えた。

中国輸出で劣勢を示した品目が米国・欧州連合(EU)など先進国に対しては善戦し、全体輸出増加傾向を後押しした。米国(26.4%)、EU(7.4%)、アセアン(37.3%)、インド(13.9%)に対する輸出は過去4月中の最高値を記録した。ウクライナ事態の影響を受けている独立国家連合(CIS)への輸出も46.5%減少したが、規模は6億ドルで全体輸出額のうち約1%に過ぎない。

米国はコンピューター(57.8%)、一般機械(46.6%)、鉄鋼(72%)などが高い輸出増加傾向を示し、EUも自動車(9.9%)、石油化学(40.6%)などが好調だった。アセアン輸出品目の中では半導体(49.3%)と石油製品(181.7%)の増加傾向が続いた。

一部では、中国封鎖の長期化によって、今年の月平均輸出増加率が10%台を記録するという懸念が出ている。昨年は4月の輸出増加率が41.2%に急増するなど、月平均26.6%を記録した。一方、今年1月から4月までの月平均輸出増加率は16.7%に止まっている。

韓国銀行のファン・サンピル経済統計局長は「ロシア・ウクライナ事態や中国など世界経済成長率鈍化などにともなう否定的影響が拡大している」と懸念しながらも「コロナで萎縮した半導体・自動車など需要が回復する肯定的側面もあり、もう少し見守らなければならない」と付け加えた。

ウソク大学のパク・ソクジェ流通学科教授は「中国物流と経済がコロナ19で麻痺状態であるだけに、その余波が今は韓国にも及んでいる」とし「中国依存度が高い韓国にも当分の間は影響が大きく、対中国輸出は減少傾向を見せるだろう」と見込んだ。
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