韓国の情報通信技術(ICT)輸出が先月、半導体やディスプレイ実績の好調に支えられ、過去2月の輸出額の中で最高値を達成した。
産業通商資源部は14日、2月のICT輸出が前年同月比23.7%増の188億8000万ドル、輸入は23.9%増の113億9000万ドルを記録したと明らかにした。また貿易収支は74億9000万ドルの黒字と暫定集計した。
韓国は昨年4月以降、ICT輸出の二桁の伸び率を続けている。先月の月輸出規模と一日平均輸出額(9億4000万ドル)は、過去2月の輸出額の中で高い実績だ。
輸出品目別には、半導体とディスプレイの輸出額がそれぞれ104億6000万ドル、22億5000万ドルで24%、39.3%ずつ増加した。コンピューター・周辺機器の輸出額は15億8000万ドルで47.8%増えた。ただし、携帯電話の輸出額は前年同月比4.9%減少した。
産業部は「半導体は過去2月の業績で1位、スマートフォン発売など前方産業の堅調な需要とファウンドリー業況の好調が続き、輸出の好調を牽引した」と説明した。
実際、メモリー半導体は前年同月比単価上昇なども適用され、輸出額63億4000万ドルを記録した。システム半導体の輸出額は22ヵ月連続して増加し、36億1000万ドルとなった。
ディスプレイ輸出は有機発光ダイオード(OLED)が主導した。産業部は「OLEDテレビ市場拡大、モバイル製品拡大などOLED需要が持続し、前年同月比56.3%増加した」とし、「テレビ、モニター、ノート型パソコンなど液晶表示装置(LCD)主要パネル単価は下落を続けている」と分析した。
携帯電話輸出額の減少傾向については「中国を中心にスマートフォン関連の高付加価値部品が輸出成長をリードし、減少幅を縮小した」とし「新規プレミアム発売で従来のスマートフォン需要は減った」と伝えた。
コンピューター・周辺機器品目ではソリッド・ステート・ドライブ(SSD)の輸出額が昨年5月以降10カ月連続で増加している。SSD輸出額は前年同月比69.6%増の13億2000万ドルを記録し、輸出好調を牽引した。
国別では中国・ベトナム・米国・欧州連合・日本など主要5カ国に対する輸出額がいずれも10カ月以上連続で増加している。中国への輸出額は前年同月比20.7%増の84億7000万ドルとなり、2020年9月以降18ヵ月連続して増加した。同期間、ベトナムは34%増加した30億9000万ドル、米国は14.5%増加した20億8000万ドルを記録した。
欧州連合の輸出額は、前年同月比31%増の12億2000万ドル、日本は前年同月比8.8%増の3億3000万ドルだ。
主要品目別の輸入現況は、半導体(55億1000万ドル、34.6%↑)、コンピュータ・周辺機器(15億4000万ドル、22.4%↑)、ディスプレイ(3億8000万ドル、57.2%↑)等が増加したが、携帯電話(6億1000万ドル、△6.4%)は減少した。
国別の輸入額は最も大きな割合を占める中国(香港含む、40億ドル、2.3%↑)をはじめ、台湾(14億4000万ドル、9.1%↑)、日本(9億9000万ドル、14.2%↑)、ベトナム(10億2000万ドル、39.7%↑)などは増加したが、米国(6億3000万ドル、△2.4%)は減少した。
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