加速化する人口減少・・・出生は過去最低、死亡は過去最高

[写真=聯合ニュース]


コロナ禍に少子高齢化も進み、人口の自然減少速度はさらに速くなっている。死亡者数が出生児数を超える「人口デッドクロス」が2年連続続いているのだ。

統計庁が23日に発表した「2021年の出生・死亡統計」によると、昨年の出生児数は26万500人であり、2020年より1万1800人(-4.3%)減少した。

合計出生率も0.81人となり、0.03人減った。これはOECD平均(2019年基準)の1.61人の半分水準で、OECD加盟30ヵ国の中で最下位だ。

同時に発表された昨年12月の出生児数は1万7084人を記録し、史上最低記録を更新した。2015年12月から73ヵ月連続して減少している。

死者数は31万7800人で、前年比1万2800人(4.2%)増加した。これは過去最高水準である。人口1000人当たりの死亡者数を意味する粗死亡率(crude death rate)は、6.2人となり、0.3人増加した。

出生児は減少を続けている一方、死亡者は増え続けているため、死亡者が出生児より多い「人口デッドクロス」現象は2019年11月以降26ヵ月も続いている。

死亡者数から出生者数を引いた昨年の人口自然増加幅は5万7300人で、2020年初の自然減少後、減少幅がさらに拡大した。少子高齢化が加速した状況でコロナ禍まで重なり、海外人口の流入まで途絶えたことによる影響だ。

今後の見通しも暗い。ただでさえ減少傾向が続いていた婚姻件数がコロナ禍以降急激に減り、少子高齢化現象がさらに深刻化すると予想される。

昨年の婚姻件数は初めて20万件を下回り、19万2509件を記録した。1年前より9.8%減少した数値だ。

韓国は婚外出産の割合が2.3%(2019年基準)に過ぎないほど、結婚が出産につながる可能性が高い。婚姻の減少が出生児の減少に直結するわけだ。

初婚年齢も上昇し、長期的には初産年齢も上がることになる。

母親の平均出産年齢は前年比0.2歳上がった33.4歳だった。第1子の出産年齢は32.6歳でOECD平均(29.3歳)より3.3歳高い。

統計庁のノ・ヒョンジュン人口動向課長は「今後、出生児数は主に出産人口の減少や出産年齢の上昇などの影響で減少傾向を維持し、死亡者数は人口高齢化などで増加する見通しだ」と述べ、「引き続き人口の自然現象が続くだろう」と予想した。
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