オミクロン拡散にも世界各国の旅行規制緩和「加速化」

[写真=聯合ニュース]


オミクロン株の拡散にも関わらず、各国の旅行規制緩和は加速化している。

新型コロナウイルス感染症(コロナ19)拡大後、強力な封鎖政策を取ったアジア国家まで旅行客の入国を許可しており、すでに外国人旅行客の受け入れに追われていた欧州や米州諸国は、入国の際、迅速遺伝子増幅検査(PCR)まで免除するなど規制をさらに緩和し始めている。

フィリピンは今年2月10日からワクチン接種証明書やPCR陰性確認書を所持する157カ国の旅行客に無格理入国を認めている。

タイはフィリピンより10日ほど前の2月1日から「テスト・アンド・ゴー(Test & Go)」プログラムを運営中だが、 入国の際、PCR検査をして指定のホテルに滞在し、陰性であることが確認されれば自由に旅行ができる。

当初、今年4月に国境を開放することにしていたベトナムは、完全開放の時期を3月15日に繰り上げた。ベトナム観光庁によると、2月15日に保健(衛生)・外交などベトナムの主要政府省庁が韓国国内や国際観光を全面再開する案に合意したという。これにより、予防接種証明書または完治証明書を持参すればベトナム旅行が可能である。到着後24時間以内にPCR検査を受け、保健部の指針に従って14日間自己健康診断をしなければならない。

インドも2月14日から全ての到着乗客のうち2%に対し、無作為にコロナ検査を行うことに指針を変えた。3月31日まで先着順50万人を対象に観光ビザも無料で発行される。

海外入国者は14日間、自らモニタリングをすればよい。ただし、インドも入国前に自己申告書と出発基準で72時間以内にPCR検査の陰性確認書を提出しなければならない。

コロナ拡散傾向がすでに弱まった欧州や米州などの長距離国家の入国条件は一層緩和された。

フランスはワクチン接種者を対象にPCR確認書がなくても隔離を免除している。クラブや屋外公演場の運営も認めた。2月28日からはワクチンパスが適用される室内施設でマスク着用の義務もない。

英国は1月末、ワクチンパスとマスク着用義務を無くした状態だ。

2月28日以後はカナダ入国後にコロナ検査を受けなくても済む。ただし、出発72時間以内 のコロナ検査陰性確認書が必要である。入国空港では無作為にPCR検査を行うことになるが、結果待ちで隔離する必要もない。

ノルウェーは2月12日からコロナ19関連の全ての防疫規制措置を撤廃した。ノルウェー到着前に入国申告をする必要も、到着後にコロナ陰性確認書を提出する必要もなく、1メートル以上の社会的距離の確保やマスク着用などの義務も無くなった。

しかし、韓国の海外入国者対象の自主隔離指針は変わっていない。2月4日付けで隔離期間を既存の10日から7日に減らしたが、依然として負担になっている。

しかも、外交部はコロナ拡大初期の2020年3月、世界向けに発令した特別旅行注意報も現在まで延長した。

旅行業界は「各国が旅行の扉を開ける状況で、(韓国だけが)引き続き隔離指針を維持するのは無理がある」と口をそろえた。

ある旅行業界の関係者は「隔離期間をなくすことが無理なら、ブースターショット接種者だけでも隔離免除または隔離期間短縮など緩和する必要がある」とし「海外入国者対象の隔離指針さえ緩和すれば海外旅行需要は増加するだろう」と伝えた。
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