取引開始直後に好調な動きを見せたコスピが下落に転じ、2840ポイント台の維持にも失敗した。取引時間中には3%以上の下げ幅を記録したコスピは、今年最低値で取引を終えた。
30日、コスピは前日より70.31ポイント(-2.42%)安の2839.01で取引を終えた。この日の下げ幅は1月18日の71.98ポイント急落以来、最大の下げ幅だ。取引開始直後は1%近い上昇振りを見せたため、市場に与えるショックが大きかった。
このような暴落は、新たな変異株であるオミクロンの影響であるというのが証券業界の説明だ。
キウム証券のハン・ジヨン研究員は「午前中まで上昇傾向を見せていた米国先物市場が急激に下落に転じた」とし、その理由として「モデルナCEOの発言が影響した」と推定した。
オミクロンを巡る懸念が、思ったより深刻だというニュースが伝わり、市場の空気は急反転した。取引開始直後から買い越しを続けていた外国人投資家は売りに転じ、先物の売り越しも拡大した。そのため、機関投資家らによる現物売りを刺激した。
個人投資家は7391億ウォン規模の買い越しに乗り出したものの、外国人は1394億ウォン、機関投資家は6363億ウォン規模の買い越しを記録した。
コスピの時価総額20位のうち、サムスンバイオロジクスやSKバイオサイエンスを除いてすべてが下落した。カカオペイは8%台の急落を、カカオバンクも5%以上下落した。サムスン電子やSKハイニックス、NAVER、LG化学なども下落した。
業種別には、医療精密を除けば全て弱含みだった。飲食料業は4%台、紙・木材は5%台下落した。
コスダックも急落した。コスダックは前日より26.71ポイント(-2.69%)下げた965.63で引けた。個人と外国人投資家はそれぞれ207億ウォンと976億ウォン規模の売り越しを記録した。しかし、機関投資家は唯一1042億ウォンを買い越した。
業種別では、一般電気電子を除いては全業種が弱含みだった。放送サービスは6%以上下落し、通信装備や建設、インターネット、情報機器なども下げ幅を拡大した。
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