先月末の外換銀行の居住者外貨預金残高が1000億ドルを超えた。ウォン安・ドル高への期待に、企業を中心にした外貨預金の規模が大幅に拡大したことによるものだ。
16日、韓国銀行が発表した「2021年10月の居住者外貨預金動向」によると、10月末基準の外換銀行居住者外貨預金規模は1カ月前より65億7000万ドル増えた1007億7000万ドルを記録した。「居住者外貨預金」とは、内国人と国内企業、国内に6か月以上居住している外国人、国内に進出している外国企業などの国内外貨預金をいう。
特にドルが居住者外貨預金の増加を牽引した。同期間、ドル建て預金の残高は875億2000万ドルとなり、前月より53億7000万ドル増加した。全体の外貨預金のうちドルが占める割合は87%水準だ。ドル建て預金が増えたのは、企業のウォン安ドル高への期待などによる現物売りの遅れ、または資本取引関連資金の預け入れなどに影響を及ぼしたという分析だ。実際、今年9月に1170.4ウォンだったウォン・ドル相場(1日平均)は10月に入り1181.9ウォンへと上昇した。
同期間、ユーロ貨預金も5億5000万ドルが増加した。ユーロ預金の場合、企業の現物売り戻しが縮小し、短期運用資金の預け入れなどの影響で増えたと分析される。
銀行別では、国内銀行が保有している外貨預金が886億ドル、外銀支店が保有している資金が121億7000万ドルとなり、前月比それぞれ47億6000万ドルと18億1000万ドルが増加した。主体別には企業預金が前月より62億ドル増加した819億6000万ドル、個人預金が3億7000万ドル増加した188億1000万ドルだった。
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