韓国経済研究院「半導体不足で企業の景況感が鈍化」

[写真=Gettyimagesbank]


半導体の需給蹉跌に企業の体感景気上昇傾向が多少鈍化した。

全国経済人連合会傘下の韓国経済研究院は29日、企業景気実査指数(BSI)の調査結果、4月の展望値が3月(109.2)対比3.2p下落した106.0を記録したと発表した。調査は、売上高基準上位600社を対象に今月18日から25日まで行われた。回答企業は418社、回収率は69.7%だった。

BSIが基準値の100より高ければ肯定回答が否定回答より多く、100より低ければ否定回答の方が多いことを意味する。

国内外の需要回復の影響で2カ月連続100台を上回ったものの、好調ぶりは鈍化した。

業種別には非製造業景況感(102.2)は前月水準を維持したが、製造業(109.0)は前月比5.0pも減少した。主力産業である電子・通信装備(90.9)、自動車(97.4)の見通しが前月比それぞれ20.6p、11.4p減少したのが指数を引き下げた。

韓経研は、メモリー半導体価格の上昇と車両用半導体供給不足で韓国の国内電子や自動車企業が核心部品の需給に苦しんでおり、体感景気が悪化したと分析した。

部門別のBSI予測値は、内需(106.5)、輸出(103.3)、投資(99.4)、雇用(102.6)、資金事情(101.4)、採算性(101.4)、在庫(98.6・100以上は在庫過剰を意味)など、ほとんどの部門で基準線を上回り、プラスの見通しを示した。

ただ、投資は先月(99.5)の水準を維持し、否定的な見通しがやや優勢だった。最近、原油や銅などの主要原材料価格の高騰で一部企業の収益性が悪化し、新規投資が縮小されたり、投資実施の時期が遅れているからだ。

3月のBSI実績値は112.9を記録した。今年2月の旧正月連休による基底効果などが反映され、先月比14.9p上昇した。

部門別には内需(110.5)、輸出(106.7)、投資(101.4)、雇用(102.9)、資金事情(103.3)、採算性(101.9)、在庫(99.3)など全ての部門で基準線を上回った。

韓経研のチュ・グァンホ経済政策室長は、「企業の景況感が好調であるものの、最近半導体の供給難による生産支障や原材料価格の上昇など製造業部門の不確実性が拡大している」と述べた。
 

[資料=韓国経済研究院提供]





 
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