LGディスプレイがベトナム北部のハイフォン市のモジュール組立工場に8300億ウォンあまりを追加投資し、有機発光ダイオード(OLED)設備を大幅に拡充することにしたという。
8日、ベトナムニュース通信(VNA)など現地メディアによると、ハイフォン市は前日、LGディスプレイに7億5000万ドル(約8388億ウォン)の追加投資を許可した。
Le Van Thanhハイフォン市書記長は"ハイフォンは投資者と企業が承認された計画を迅速に断行できるように規制を最小化するなど企業に有利な条件を作る"とし、LGディスプレイを積極的に支援する考えを明らかにした。
これによって、LGディスプレイは早ければ来月から既存のモジュール組立工場にOLED生産設備を大幅に拡充することが分かった。 また、来年までに現地職員5000人程度を追加で採用するものと伝えられた。 これでLGディスプレイのベトナム全体投資規模は32億5000万ドル(約3兆6300億ウォン)へと増える。
LGディスプレイは現在、国内には京畿道坡州(パジュ)と慶尚北道亀尾(クミ)、海外には中国広州、南京、煙台とベトナムのハイフォンなど8ヵ所に生産法人を運営中だ。
特に、2019年に欧州生産拠点であるポーランド法人を整理して以降、OLEDモジュール生産をアジア圏中心に集中させる姿だ。 これはLGディスプレイの主要顧客社であるLG電子のOLED TVの販売量が増加している上、中国メーカーなどOLED TVを発売するメーカー各社の需要に応えるための措置と解釈される。
先立って、LGディスプレイは2016年、ハイフォン組立工場を設立、2017年から本格稼動に突入した。 LGディスプレイはここでTV、モバイルOLEDモジュールを生産している。 最近、スマートフォンにもOLEDパネルを搭載する事例が増加し、設備拡充を計画してきたという。 LGディスプレイは最近、アップルのアイフォン供給量も増やしている。
現地のマスコミは今回のLGディスプレイの投資はグローバルOLED市場の急激な成長を備え、先制的投資と解釈されると分析した。 市場調査機関のオムディアによると、グローバルOLED TVの出荷量は昨年354万台から今年560万台にまで急増する見通しだ。
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