現代(ヒョンデ)自動車が今年下半期、イスラエルで水素電気トラック「エクシエント・フューエルセル」試験運行および実証事業に乗り出す。 現代自が欧州の他の地域でエクシエントを運行するのは今回が初めてだ。 現代自はイスラエルを皮切りに、中東の水素電気トラック市場の攻略に拍車をかける方針だ。
21日、業界によると、イスラエルで現代自の流通・販売を担当しているColmobilは最近、オンラインセミナーを通じ、早ければ今年3四半期に現代自動車のエクシエントの試験運行および実証事業を開始すると明らかにした。
Colmobilのトラック部門長(副社長)は"イスラエルが欧州以外で燃料電池基盤のトラックを試験する最初の国家になるだろう"と述べた。
現代自は世界で初めて水素電気基盤の商用車を生産している。 昨年4月には世界で初めて水素電気トラック、エクシエントの量産体制を構築した。 エクシエントは外気温度によって、8~20分間水素を充電すれば、約400キロを走行することができる。
▲中東の水素電気商用車市場の先取り
現代自は昨年7月、エクシエント10台をスイスに輸出し、海外市場の攻略を本格化した。 今回の実証事業を経て、イスラエルにも輸出が行われる場合、主要な競合会社より一歩先駆けて中東水素電気トラック市場まで先取りできるものと見られる。 先立って、現代自は昨年9月、水素電気バス「エレックシティFCEV」をサウジアラビアに輸出、現地での試験運行などの実証事業に活用している。
イスラエルの場合、政府レベルでもエコエネルギーへの転換を急いでおり、今後、水素燃料電池の生態系拡大も期待される。 イスラエル政府は2018年、「エネルギー事業計画2030」を発表した。 この一環として、運送手段でも石油の代わりに環境汚染が少ない代替燃料活用を積極的に推奨している。 2030年からは内燃機関車の輸入を制限するという計画だ。
▲水素電気商用車市場への進出に加速度
現代自はイスラエルを水素電気トラックの中東進出への足場にしようという計画だ。 イスラエルは中東地域で相対的に道路インフラがよく整っている。 暑くて乾燥した中東の天気と状況などをテストして見られる地域という評価だ。
現代自の関係者は"イスラエル協力は2019年から行われてきた内容で、実証事業が順調に進めば、イスラエルへの輸出も可能だろう"とし、"イスラエルを皮切りに、今後、中東地域への進出も考慮できる"と述べた。
一方、現代自は水素電気トラック市場を先取りするため、急いでいる。 スイスにエクシエントを成功的に安着させた後、ドイツやノルウェー、オランダ、オーストリアなど欧州全域に拡大し、2025年まで1600台、2030年まで2万5000台以上の水素電気商用車を欧州市場に供給するという計画だ。 以外に、北米や中国市場への進出も検討しているという。
業界は乗用車市場で水素電気自動車が主導権を握るものと見ている。 バッテリーを搭載しなければならない電気トラックの場合、バッテリーの重さで貨物積載量が減る。 水素電気トラックは充電時間も電気自動車に比べて短く、軽くて運送に適しているとの評価を受ける。 グローバルコンサルティング専門会社のマッケンジーは2030年までに全世界的に300万~400万台の輸送用の水素電気トラックが普及するものと展望した。
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