[CES 2020] 「AI 2.0時代がやって来た」

  • 技術競争だけだった「AI 1.0時代」は終わった

  • 人間とAIの関係、AI使用者経験に焦点を合わせた「AI 2.0時代」開幕

[写真=亜洲経済]


世界最大の技術展「CES 2020」が、開幕とともに「AI 2.0時代」を宣言した。

7日(現地時間)から米ラスベガスで開催される「CES 2020」では、開幕に合わせて「AI 2.0時代」の到来を知らせる様々な展示と発表が続いている。

2016年、グーグル(Google)の囲碁AIプログラム、「アルファ碁(AlphaGo)」の登場が触発させたAI技術競争が「AI 1.0時代」だったとすると、今や「CES 2020」を起点に人間とAIの関係、AI使用者経験(AIX)に焦点を合わせた新しい「AI 2.0時代」が開かれた。

「AI 2.0時代」を反映するかのように、今年のCESにはIT企業だけでなく、日用品を取り扱う企業の参加が大幅に増えた。生活用品企業のP&Gは、AIが搭載された歯ブラシを紹介したが、歯ブラシに搭載されたAIが磨かれていない部分を探して教えてくれる。

まず、「AI 2.0時代」の砲門はサムスン電子が開いた。サムスン電子の金炫奭(キム・ヒョンソク)CE部門長(社長)は6日(現地時間)の基調講演で公開したモノのインターネット(IoT)ロボット「Ballie( バリー)」を取り出して見せながら、「これは機器ではなく、同伴者である」と紹介した。AIの単純な音声コマンドと物事認識を越えて、使用者のライフスタイルに合わせたAI技術を披露するとし、「2020年代が『経験の時代』になるだろう」と述べた。

LG電子の最高技術責任者(CTO)を務めているパク・イルピョン社長はAI技術発展の基準を定義したが、「指定されたコマンドや条件に応じて製品を動作させる効率化の段階でAIが自らの仮説を立て検証し、より良い提案ができる段階に進まなければならない」と述べた。LG電子は、「どこでも自宅のように」というテーマでAIが提示する新たな日常を披露した。

現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)首席副会長は、AIを活用した空と地上のすべてのモビリティが最も効率的な方法を見つけ、運転者なしに自ら利用者を探していく人間中心の未来を都心航空モビリティ(UAM)を通じて提示した。

自動車部品専門メーカーのボッシュを率いるミヒャエル・ボレ(Michael Bolle) CEOは、「2025年まですべての自社製品にAIを搭載し、技術開発にもAIを活用する」と述べた。ボッシュは、AI技術をモビリティは、住宅など人々の生活と密接なところに適用させ、技術革新の主導権を握ってAI経験を増やすという戦略を明らかにした。

トヨタの豊田章男社長は、スマートシティ構想を発表した席でAIを増幅させる「Intelligence Amplified」という言葉を使った。トヨタが作るスマートシティは、単純なAI技術の活用を超えてAIを増幅させる都市になるという点を強調するためだ。

IBMのジニー・ロメッティ最高経営責任者(CEO)は、「血糖測定器にAIを搭載すれば、4時間後に利用者の血糖値を予測することができる」とし、「現在AIブームをリードしている技術は、特定の環境でしか仕事を処理してもらえない『特定用途のAI』だが、これからはすべての分野に適用させることができる『汎用AI』時代が来る」と見込んだ。

AIが賢くなるしかない理由についてアマゾンウェブサービス(AWS)のアンディ・ジャシーCEOは、「今後10年後にはAIがインターネットと接続された何十億個のモノから収集されたデータを分析し、レベルが違うサービスを提供できるようになるからだ」と述べた。
 
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
기사 이미지 확대 보기
경북 포항시 경북 포항시
닫기