「ハンバーガーいくらですか?」豚肉物価点検に乗り出した中国首相

  • 14日、陝西省西安の視察中に「ロオジャーモー」店に立ち寄って物価把握

  • 豚肉の供給と価格の安定…中国指導部「緊迫した政治任務」に

  • 9月の消費者物価は前年同比2.9%↑予想

[写真=中国政府網]


「ロオジャーモーは一ついくらですか?最近、豚肉の値段がかなり上がりましたか?」
「豚肉価格が確かに結構上がってロオジャーモーの値段も少し上げました。」

中国の李克強首相が14日、陝西省の西安で地方視察の途中、道端のロオジャーモー(肉夾饃)の店を突然訪問した。西安の名物と呼ばれる食べ物であるロオジャーモーは、細かく裂いた肉を入れて作った一種の中国式バーガーだ。

李克強首相は店のオーナーや客と話を交わし、豚肉の価格がどれだけ上がったのか、生業にどれほど影響を与えるかなど、庶民の物価上昇の体感度を確認したと、中国政府網は同日報道した。

これは昨年8月、中国大陸に初めて勃発したアフリカ豚コレラ(ASF)で「豚肉騒動」が発生した中で、中国の指導部が豚肉供給と価格の安定にどれだけ注力しているかを示していると、香港サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)は15日に報じた。

首相まで直接路上のハンバーガー店に立ち寄り、豚肉の価格をチェックするほど、中国は深刻な豚肉騒動を経験している。

実際、昨年8月に中国で初の勃発した豚コレラで、中国内の豚が大量弊社処理され、豚の飼育量はほぼ半分に減った。中国農業農村部によると9月末基準、中国で豚の繁殖数は前年同期比41.1%減少した。豚の供給量が減り、中国内の豚肉価格はここ1年間で50%近く跳ね上がった状態だ。

今年に入って中国の豚肉輸入量も大幅に増加した。14日、中国海関(税関)総署によると、今年に入って9月まで中国の豚肉輸入量は計130万トンで、前年同期比43.6%増加した。最近、中国が貿易戦争を繰り広げている米国から大豆や豚肉などの農産物を年間400億〜500億ドル程度購入することに合意したという報道も外信を通じて伝えられた。

全世界の豚肉の半分を消費する中国は世界最大の豚肉生産国であり、消費国である。事実、中国人の豚愛は格別だ。豚肉と食糧が天下を平安にするという「猪糧安天下」という言葉があるほど、豚肉は中国人にとって主食に他ならない。中国の指導部が豚肉供給量の増大と価格の安定を「緊迫した政治的任務」とし、豚肉価格の防衛に積極的に乗り出した理由だ。

中国農業農村部、国家発展改革委員会、財政部、自然資源部、生態環境部、国家市場監督管理総局など6つの中央省庁は一斉に乗り出し、△冷凍豚肉備蓄量放出 △豚肉購入制限 △豚農家養豚補助金などのような市場の安定対策も出した状態だ。報道によると、9月初めまでに中国は豚肉の補助金として32億3000万元を支給する一方、連休を控えた先月末には豚肉の備蓄量を1万トン以上放出した。

中国の指導部の豚肉価格防戦がどれだけ効果をあげたのはは、15日に中国国家統計局が発表する中国の9月の消費者物価指標を通じてはかることができる見通しだ。

先立って市場調査会社のトレーディングエコノミックスは、中国の9月の消費者物価が前年同期比2.9%上昇すると見通した。これは前月の上昇率である2.8%より0.1%ポイント高くなったもので、中国の今年の物価上昇率管理目標である3%にほぼ近い水準だ。

 
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