サムスン・LGの投資でベトナムへの輸出「高空飛行」

  • 米中貿易紛争にグローバル企業がベトナムへ

  • スマートフォン・電子製品を前面に出して影響力拡大

[写真=Wikipedia]


米中貿易紛争の隙間でベトナムが高速成長している。サムスン電子とLG電子などグローバル企業がベトナムに生産拠点を相次いで移すなど、投資を積極的に拡大しているためだ。ベトナムは、スマートフォン、コンピューター、各種電子部品など製造業の輸出を前面に出してグローバル市場での影響力を育てている。

1日、ベトナム統計庁によると、ベトナムは今年1月から9月まで59億ドル(約7兆700億ウォン)の貿易収支の黒字を記録した。総輸出額は前年同期比8.2%増加した1943億ドル(約233兆ウォン)と集計された。

特に、サムスン電子とLG電子、日本のキャノンなどがベトナムで生産する携帯電話、電子製品、部品の輸出が急増したと分析された。今年9月までスマートフォンや部品の輸出額は386億ドル(約46兆3000億ウォン)でベトナム輸出全体の19.9%を占めるなど、最も高い割合を示した。コンピュータや部品などの輸出は254億ドル(約30兆5000億ウォン)でその後を続いた。

特に、サムスン電子のギャラクシーノート10シリーズ(ギャラクシーノート10・ギャラクシーノート10+)が興行し、サムスン電子の携帯電話の生産拠点であるベトナムの法人(SEV)とタイグエン(Thai Nguyen)法人(SEVT)の下半期の売上高とベトナムの輸出全体にプラス的な影響を及ぼしたことが分かった。現在、サムスン電子は、スマートフォンやタブレットPCの50%以上をベトナムで生産し、全世界128カ国に輸出している。

業界関係者は、「今年の初め、ベトナムは貿易収支の赤字を記録したが、第2四半期からギャラクシーノート10の生産・販売の増加によって電子製品の輸出が大幅に増えた」と述べた。

サムスン電子が最近、中国内の最後の携帯電話の生産ラインである惠州工場を完全に撤退し、ベトナムとインドを中心に生産拠点を再編すると明らかにしただけに、今後ベトナムでサムスンの影響力はさらに大きくなる見通しだ。

サムスンだけでなく、LG電子もベトナムを中心にスマートフォンの生産拠点を新たに設けている。去る4月、LG電子は京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)のスマートフォン生産ラインをベトナム北部ハイフォン工場に移すことを決定した。

他にも、現代自動車・アマゾン・フォックスコン・デル・シャープ・クロックスなどグローバル企業が中国の生産設備をベトナムに移したいと明らかにした。米中貿易戦争が激化し、中国での人件費が高くなって、グローバル企業の「脱中国」の動きが加速しているのだ。

実際、ベトナムは米時事誌「USニュース・アンド・ワールド・リポート」が全世界企業7000人あまりを対象にした「2019年の投資に最も適した国」調査で、マレーシア、シンガポール、インドネシアを抜いて東南アジア諸国のうち1位を占めたりもした。

ベトナムの企画投資部によると、ベトナムは今年8月まで2万9530を超える外国人直接投資(FDI)を誘致し、総投資額は3537億ドル(約424兆2000億ウォン)に迫る。韓国はベトナムにに648億7000万ドル(約77兆8000億ウォン)を投資し、累積額基準対ベトナム1位の投資国の地位を維持している。その次が △日本(582億3000万ドル)△シンガポール(496億2000万ドル)△台湾(318億9000万ドル)△香港(216億4000万ドル)の順だ。

 
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